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「現実」→現実(高橋源一郎『さよなら、ニッポン』より、なお引用ではありません)

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世界

「現実」→バラバラのものをあわく結ぶと思ってた

現実→同じ人同士に組んで、分断する言葉として使う。でも、表面的にはバラバラなものを繋いでいると思っている

「現実」→わからないもの。そこからは、はた迷惑なものも派生する。不快なものもいっぱい。だから嬉しいものが欲しい

現実→都合の良い行為および、都合とタイミングが良ければ、あらゆる身体表現と言葉。愛や情が基準。憎しみや怒り、嫉妬は該当されない。それさえあれば、生きていけるらしい。よく知性や才能を引き合いに出して、価値をつり上げてもらえる

仲間

「現実」→彩り豊かなもの、敬愛あるもの

現実→それぞれにとっては世界と同等。たとえそれ以外に無関心でいても、それがいれば人間的豊かさを認められ、免罪符として働くもの

英雄

「現実」→父がなって欲しがっているもの。自分とは違う人たちと付き合えなかった敗走者

現実→自由と個人主義と多様性を目指して因習的な共同体を脱出したものの、自分の居場所にたどり着けば結局、ノリや、やってることが自分が離脱したところと大差ない

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