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【140字小説】夢の中では

目の前に広がるのは食いきれない程の豪華な食事と酒、それに着飾った女達。蠱惑的な瞳でこちらを誘ってくる。正に酒池肉林。俺は生唾を飲み込むと一歩そちらへ踏み出す。そこで目が覚めた。「ははっ。何だ夢か」俺は自分のいじましさに自嘲気味に笑うと、銃を掴んで塹壕を飛び出した。祖国を守る為に。

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