【お話しましょう】おすすめって難しい

こんばんは、如月伊澄です。

【前置き(飛ばしていいよ)】

本日直木賞が発表されましたね、昔書店で働いていたのでこの時期から「直木賞・芥川賞」やら「本屋大賞」やら、本のイベントが続く季節になったなぁ、と思います。

とはいえ、特に賞レースに興味があるわけでもないので(ミステリー系賞の1位を興味があれば読むくらい)書店を退職した今、割とどうでもいいのですが、今回は違います。

今回直木賞受賞された「千早茜先生」のファンなので、朝ニュースで観てびっくり。

推し(?)のアーティストさんや作者さんが賞をとったり、大きなことを成し遂げると、なんとなく「○○さんはすごいな・・・・・・自分はこのままでいいのかな」ってなるんですけど、私だけでしょうか?

特に同じくらいの年(だと思う)の方だと、その気持ちがさらに強くなります。同じラインで応援したいとか、そういう無意識でしょうか?

週末書店にいって受賞作を買ってきたいですが、澤村伊智先生の新作もまだ読めてないので、少し保留。「ぼぎわんがくる」の作者さんです。

千早先生の本は、個人的には読むのに凄く体力が必要です。それゆえ、ゆっくり時間をかけて、好きなだけ時間をかけられる時に、静かな環境で読みたい。

【きっかけ】

直木賞作家「千早茜先生」のファンというお話です。

出先でたまたま「夏100」で手にした「眠りの庭」でハートを打ち抜かれた気がします。本当に偶々、そこで手にすることがなければ千早先生のことは知らずに今も過ごしていたでしょう。

眠りの庭は「ファム・ファタル」のお話です。

匂い立つ土の香り、湿った空気感、そして恐ろしいほどに深い黒。
読んだのが相当前なので内容まではそれほど憶えて居ませんが、新幹線の中でぞわぞわしながら読んだ思い出があります。

千早先生の文章は、内側の柔らかいところを抉ってくるので恐ろしいです。
外見は砂糖菓子みたいにキラキラしているのに、口にすると強く肉と血の味が広がるようなイメージ。いや、逆かも。

【好きな本】

小説ではなく食エッセイになりますが、「わるいたべもの」シリーズが大好きです。

こだわりっていいな、って思います。めんどくさいなーとも思いますけど。

カレーパンの話が特に好きです。

食を丁寧に扱う、って確かにすごく大切なことですよね。

【おすすめって難しい】

人に何かを勧めるのがすごく苦手です。

自分が「すごくよかった!」と思っても、それをどう伝えていいかわからない。

「ここが面白かったよ」は、相手の楽しみを奪ってしまうような気がするし、「このシーンのここがポイント」みたいなうんちくが好きなわけでもない。(聞くのは好き)

結局「この作者さんが好き」とか「このアーティストさんのこの曲が好き」みたいなふわふわした感想しか伝えられないし、「そうでもないな」と言われるのが怖いので、つい尻込みしてしまいます。

好きなものを否定されるのが本当に苦手なので、なら自分だけでいい、って思っていました。

でも、好きを共有したい気持ちが最近でてきて、これまでしてこなかったせいで、どうすればいいか迷っています。

まだ苦手なままですが、少しづつ「お話しましょう」や「語りましょう」と前置いて、自分の「スキ」を共有できる人が増やせたら嬉しいなと思います。

noteで「スキ」をつけていくのも、ある意味「好きなものの共有」なのかもしれません。記事を読んで少しでもいいな、って思ったものには「スキ」させていただいているのですが、それもリハビリの一つになっているのかも。

今日はここまでにしておこうと思います。それでは。



・・・・・・なんで今日こんなにポエミーなん?


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