9. いつかの昼休み


2019年11月26日 7:16


仕事中に恭子さんから電話。

気になる。
普段と違うあなたが。

何かあったのだろうか。


「どうしたの?」
「うん。あのさ、昼休みに会えないかな?」
「何かあった?」
「うぅん。何もないよ。会いたくなって。」


何もないのに。
会いたくなった?

用事もないのに会いたいなんて。

まるで普通の恋人のようで。

「だめ?無理かな?」
「全然!大丈夫ですよ。」

嬉しくなる。
会わない理由なんてない。

待ち合わせはいつもの場所。

何気なく俺を追い越す、あなたの後ろをついて行く。


『どこに行くの?』

『ホテル(〃ω〃)』

『今から?』

『えっちしたい(〃ω〃)』

『1時間しかないよ』

『かまわない(*´꒳`*)』

『何かあった?』

『何もないよ。
 ただ宗介君とえっちしたくなって(๑˃̵ᴗ˂̵)』

しばらくメールをしながら着いたのは、
近所のラブホテル。

少し立ち止まった恭子さんを隠すようにして。

入室する。


「もっとゆっくり愛したいんだけどなぁ。」
「ごめん。我慢できなくて。」

そう言ってスカートをめくった。

中指で触れると。

そこはもう。

とろとろに溢れていて。


「ねぇ。どうしたの?」
「宗介君とのえっちを思い出して。」

顔を赤くして。でも、うっとりと笑って。
恭子さんはキスをしてきた。

「ふぅん。」
「ニヤニヤしてないで、お願い。」
 


俺は休憩時間に。

昼飯も食わず。

ひたすら
この可愛い恭子さんに打ち込んで。

…何やってんの?

そう思ったのは一瞬。
快楽が、2人を包む。

恭子さんが2回イったところで時間切れ。


「ありがとう、宗介君。」
「いいえ。こちらこそ。」
「お腹すくよね?」
「すくでしょうね。」

見つめ合って、なんだかおかしくなって。
笑い合って。

キスして。

「ごめんね。」
「構わない。なんとかするから。」

ハグして。

ホテルを出ると左右に分かれて、お互い振り返りもせず歩き出す。

『ありがとう。やっぱり宗介君とえっちするの
好き(*´꒳`*)』
『嬉しいよ。でももう昼休みは勘弁して(笑)』
『あはは!』

 ……。

『可愛いな。恭子さん、好き。』
『私も。宗介君好き。』

その言葉だけでもう。


嬉しいから。



セックスもできたし、好きの言葉ももらえて。これはこれでありなのかな…。

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