12. いつだってそうなんだ


2019年11月26日 20:06



家に着くと、ドアの前に紗希がいた。

「あ、おかえり。」
「何やってんの?」
「ご飯でも作ってあげようかなって思って。」

そう言ってスーパーの袋を少し持ち上げて見せた。

「いいよ、別に。つうかさ、連絡しろよ。風邪ひくよ?」
「さっき着いたとこだし。」

そう言ってニコッと笑う頬を触ってみると。
「冷たいじゃん。」

恥ずかしそうにうつむく姿が、少し可愛く見えて。

頬にキスをした。

「ふふっ。早く入れよ。」
「…うん。」

ドアを開け、先に中へ入れる。

「何を作ってくれるの?」
「あのね、今日はね…」

少し振りむいた君は、いつものように明るい笑顔になって。

それが何かいじらしくて。

ドアを閉めると、靴も脱がないまま。

後ろから抱きしめた。

「なぁ、先にさぁ…。」
「え?ご飯、遅くなるよ?」
「いいよ。どうせ泊まるんだろ?」
 
首にキスをすると、少し肩をすくめた。

「いいの? 泊まっても。」
「え? ははっ!いつも勝手に泊まってんじゃん。」
「まぁ、そうだけどさぁ。」

荷物を置いてこっちを向いた紗希と抱き合い、キスをしながら靴を脱いで。


リビングへ行くと、お互いの服を脱がせ合って。

「濡れたらすぐ入れていい?」
「うん。お願い。」


上から下まで。

君の好きなところをじっくり舐めると、すぐにとろけてくる。

「ふふっ。相変わらず早いな。」
「…宗介だからだよ。」
「ふぅん? 入れるよ?」
「うん。入れて?」

ソファーに手をついた君に。
立ったまま後ろから入れて。

何度も突いて。

終わったら、2人で飯を作ろうか。

それも楽しいかもな。


そんなことを考えながら。

恭子さんだったらなって。


思ったんだ。


結局そうなんだよ




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