16. 紗希との出会いと、初めての夜



2019年11月27日 23:11


紗希は。


俺が受け持っているマンションの1つで、フロント受付をしている。


お客様を案内する時、様子を見に行った時。

少し話すようになって。

LINEの交換をしてくれと言われて。

そのうち食事に行くようになった。

「あの、周りからはなんて呼ばれてるんですか?」
「んー?普通に宗介かな。」
「じゃあ、私も…宗介…って呼びたいです。」
「ははっ。いいよ。呼び捨てで。じゃあ俺も紗希って呼ぶよ。」
「うん!嬉しい!」

笑った顔はとても可愛い。


そんなある日。

お互いに少し酔って。

なんとなくラブホテルに入った。

先にベッドに倒れ込んだ紗希に、遠慮がちに覆いかぶさる。

「いいの?」
「うん。」
「俺は他に好きな人がいるよ?」
「うん。何回も聞いた。」
「それでもいいの?」
「いいからホテルに入ったんです!」
そう言って、首に腕を回しキスしてきて。

軽い気持ちじゃなさそうなのはわかっていたから、聞いたんだけど。

軽い気持ちじゃないから。
やってもいいって。
やりたいって。
やって欲しいって。


君のキスに答えて。

自分の服を脱いで。

君も服を脱いで。

本当にいいのかなぁ。

なんて思いながらも、お互いの身体はもう準備ができていて。


首筋
脇腹

順に舌を這わせる。

吐息まじりの喘ぎ声と、ゆっくりとくねらせる身体がとてもいやらしい。

程よい膨らみを手で覆い、徐々に力を入れて。

君好みの刺激を探る。

そうか。
少し強めが好きなんだね。

次は下へと這わせていく。
へそから下腹へ。

そして。

脚を広げ、少し持ち上げた。

「もうこんなになってるの。」
「いやぁ。あまり見ないで。」
「見るよ。こんなに膨らんで。可愛い。」

舐めて。
含んで。

指は君の中へ。

「あぁ…ん…。」

ゆっくりと、出し入れを繰り返す。

すぐに指をきゅっと締め付けて、腰を動かしだした。

「はぁ…。宗介…もう、我慢できないよ。」
「ん?まだ始めたばかりだよ。」
「でも、もうね。すぐに欲しい。」

そのおねだりの顔がまた可愛くて。

遠慮なく。


その晩は2人、何度 果てただろうか。


紗希。

君はとてもいい子だよ。


うん。

いい子なのにね…。


ごめんな




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