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幼少期の記憶(チーコちゃん編)

両親の離婚後、預けられていた祖父・祖母の家にいたワンコとのお話し…Uo・ェ・oU

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犬種は【マルチーズ】
名前は【チーコ】

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4歳くらいだった私は、チーコちゃんととても仲良く…ありませんでした。
近づくと唸られ、手がふれると噛まれます。
何かした記憶はないのですが、嫌われていたようです。

私はチーコちゃんとそんな関係なのに、お散歩係です。

お散歩の前にまず手を洗い(祖母から汚い手でチーコちゃんをさわるなと言われて)私の手がキレイになってからお散歩開始です。

家から出ると、チーコちゃんは自由に行きたいところへ向かいます。

お散歩が好きなので、猛ダッシュです(*´ェ`*)
チーコちゃんに引きずられるようについて行きます。 

あちらこちらでおしっこをするので、出来るだけ人の家には近づかないようにします。
でも、ひもを引くとチーコちゃんは怒ります。
うなって吠えて、絶対言うことを聞きません。
チーコちゃんとの引っ張り合い、それが一番大変でした。
幼稚園の中でも特に体が小さいほうだった私は、チーコちゃんに振り回されながらお散歩をしていました。


お散歩はなかなか終わらず、帰りが遅くなることもしょっちゅうです。
遅くなっては怒られ、早すぎても怒られる……
いったいどうしたらいいんだよ!!!
と心の中で叫んでいました。

あるとき、お散歩から帰るとめずらしく家には誰もいません。
私は疲れてそのまま眠ってしまいました。

話し声がして目が覚め、あせりました!
勝手に寝ると怒られるからです。
でもそのときは、めずらしく祖父と祖母が笑ってこちらを見ています。

笑顔を向けられたのは初めてでした。
とてもうれしくなって笑顔で「おかえりなさい」というと、いつもの冷たい顔の戻ります。

ふたりが笑顔を見せていたのは、チーコちゃんが私の背中の上で寝ていたからでした。(私が起きたらすぐにいなくなりましたけど)


あんなに私を嫌っていたチーコちゃんが背中で寝ていたことにビックリで、
「もしかしたら、これをきっかけにチーコちゃんと仲良くなれるかも!」
と嬉しくなりました。
そうはなりませんでしたが…(。-`ω-)ャㇵㇼ

チーコちゃんが少しだけ心を開いてくれたのかと思った出来事でしたが、結局、最後まで仲良くなることはありませんでした…(*´Д`)

あの頃の記憶のせいで、今でもマルチーズは好きじゃありません。(他の犬は好き)
しかし今の私なら、チーコちゃんを手懐けるゲームということにして、攻略に励んだことでしょう。






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