見出し画像

宝くじから考えるJリーグ観戦の楽しさ

こんにちは。ファジアーノ岡山 内富です。

コロナ禍の状況で、Jリーグをはじめとした様々なスポーツ競技が延期・中止となっています。「スポーツが日常にあることが当たり前」の状況だったからこそ、スポーツの価値や楽しさを改めて考える機会になっています。

タイトルの「宝くじから考えるJリーグ観戦の楽しさ」。実は昨年末に、「宝くじと、Jリーグ観戦って似てるな~!」と思ったことがあり、この機会に改めて纏めてみたいと思います。

1.人は、不確実なものにほどハマりやすい

山口周さん著「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」内に、

”人は、不確実なものにほどハマりやすい”という内容がありました。

バラナ・スキナーの報酬系に関する”スキナー箱”という実験。

内容は割愛するのですが簡単に申し上げると、人間は「不確実なものほどハマりやすい」という傾向を持っているようです。


2.宝くじと、Jリーグ観戦の期待値は高くない

私は、宝くじはやったことはありません!理由は、期待値が低いためです。宝くじの期待値は0.5(10000円買ったら、5,000円くらい戻ってくる)なので、還元率が高くありません。

でもこれは、Jリーグにも言えると思っています。こちらは、2019シーズンの明治安田生命J2リーグの最終順位表です。

3位の大宮アルディージャは、42戦20勝です。3位のチームでも、2回に1回しか勝てないのです。勝利を期待値に置き換えると、これも0.5です。

宝くじもJリーグの試合も、期待値は0.5です。個人的には支払う金額に対して、決して高い数値では無いと感じています。けれど宝くじは年間8,000億の売上を誇り、J1の平均観客動員数も2019年に初めて2万人を超えました。

先ほどの、”人は、不確実なものにほどハマりやすい”に戻りますが、期待値が0.5くらいの不確実性のものが一番ハマりやすいのではないかと思います。未来が分かっている試合(勝つことが分かっている)を観戦しても、興奮しないですし、楽しくないですもんね。

この「未来が分からないものを提供する」ことがJリーグや、スポーツ観戦の価値になると考えています。


3.仮説:「宝くじとチケット」の対価は、結果に払っているものでは無い

先ほどの結論から少し飛躍しますが、もう一つの仮説として、「宝くじやチケット代は、当選金や勝利という結果に対して支払っているものでは無い」ということです。

宝くじについて、後輩に聞くと彼女自身は購入したことは無いようでしたが、おじい様とのエピソードを聞きました。後輩のおじい様は毎年年末ジャンボを購入されていて、その当選結果を弟と新聞で確認することが年末年始の恒例行事だったそうで、とても楽しみにしていたようです。

他にも「当選したら、何を買うか?」を家族で話すかなど、当選金以外にも宝くじには楽しみにするストーリーがたくさんあります。

Jリーグ観戦も同じで、スタジアムに向かう途中で「今日はどっちが勝つかな~」とか、「どんなフーズ、グッズを買おうかな」とか、試合後も祝勝会(or反省会)があったりと。結果に関わらない楽しみなストーリーがたくさんあるのではないかと思っています。

実はここにもJリーグ観戦の価値の一つではないかと思います。結果では無くて、結果に関わらない楽しみなストーリーの豊富さ。(もちろん結果が伴うのが一番ですが・・!)

4.結論

未来が分からないものを提供する」「結果に関わらない楽しみなストーリーの豊富さ」の2つが、Jリーグ観戦の価値ではないかと思います。ここをどんどん訴求していきたいです!

以上、ほぼ写真や図形も無く、自己満っぽい文章になり大変失礼いたしました。コロナ禍が終息し、一日でも早い日常が戻ることを祈っております!

内富基陸

#応援したいスポーツ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?