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外から見てハッとする

 我が家の裏では小型犬を2匹飼っている。

 僕はその犬の姿を見たことがないのだけど、朝から晩まで聞こえてくる鳴き声でわかる。こんな表現をすると迷惑がっているかと思われるかもしれないが、正直犬の鳴き声はさほど気にならない。

 それよりも、何度も聞こえてくる飼い主の「うるさい!」という怒鳴り声の方が気になってしまう。

 言葉のわからない犬に向かって怒鳴っても当然効果はなく、その後も吠え続けている。そして、また人間の声量も上がっていくのだ。

 こうしたケースは、世の中にしばしばある。そもそも通じていない方法に固執して、それに従わない相手を責め立ててしまう。伝達方法がいけないとは露ほど思っていないし、外から見ると自分自身が悪目立ちしていることにも気づかない。

 自分自身を外から見つめる視点を持っているかによって違ってくる。
 それは録音した自分の声を聞くのに似ている。つまり、自分が発しているつもりの声と他人の聞いている声の差がある。その差に気付いた時に、気恥ずかしくなって改めようと思うのだ。

 ただ、それに気づくためにはやっぱり余裕を持って生きていかなければいけないなと思う。

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