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フィードバックなしに生も死もない

 僕達は他者に認識されることで、生きているのかもしれません。

 2022/06/18 のオードリーのオールナイトニッポンに宇宙飛行士の野口聡一さんがゲスト出演されていました。ゲストトークの中で、「宇宙で反射するものがないと漆黒の闇がある。そこには生も死もない」という旨の野口さんの発言がありました(生放送だったので、多少言い回しは違うかもしれません)
 それを聞いた瞬間に、人が死ぬためにはだれかがそれを認識されないといけないのか、と思いました。

 僕達哺乳類は、魚や鳥のように産み落とされた卵から生まれてくるわけではないので、生まれてくる瞬間、必ず他者によって認識されます。だから「生まれること」に関しては疑わないのでしょう。

 けれど、「死ぬ」ことに関しては、どうでしょう?
 孤独死した人の生死は、見つかるまではわからないんですよね。

 SNSで既に亡くなっている人の誕生日に「お誕生日おめでとうございます。元気ですか?」と言っている人がいるのを見かけたことがあります。書いている本人は、亡くなった事実を知りませんでした。

 その人の中では、「わからない」だけがあります。どのように過ごしているかわからない。元気かどうかもわからない。生きているかどうかもわからない。

 認識されない=フィードバックがないってことは、全ての情報が黒塗りです。
 フィードバックがなければ、人は生きていることも死ぬこともできない。だから、他者と関わることが必要なのでしょう。

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