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鳥かごのカーテンをくぐったその先へ

 形式的な新年の挨拶を身内と交わして、友人にはLINEを送る。
 なにも考えずに一通りやりとりをして、ある種の儀式だなと思う。

 その挨拶にこめられた意味はあまり関係なくて、形だけをなぞっていく。ただ、儀式を済ませることで「去年と今年」の間に、くっきりと線引きをする。時計の短針が12を指しただけじゃ、実感が欠けているから。

今年は背伸びをする年

 せっかくだから、2019年の抱負でも書こうと思った。

 去年の振り返りを数人と交わした中で、外に出ていくという話が出た。自分の現況を明らかにすればするほど、その必要性を感じた。

 コンフォートゾーンという概念がある。端的に言えば、自分が居心地が良いと感じる領域のことだ。それは空間や人間関係、情報に至るまで適用される。

 自分の部屋はまさしくコンフォートゾーンではある。リラックスできて、ストレスも溜まらない。しかし、居心地が良いということは裏を返せば、予定調和で刺激が少ない。
 だから、その外に飛び出すことで、新しい人やものに出会い、体験を得られ、人間の成長に繋がる。

 しかし、文化も言語も違う国に、突然行ったら混乱してしまうだろう。そういう明らかに自分のキャパシティを超える領域を、パニックゾーンという。

 安全(コンフォートゾーン)か危険(パニックゾーン)かの2択しかないかと言われるとそうでもない。
 通勤・通学の時に、いつも前を通る「怪しいお店」は、安心できる場所ではないが、危険というほどでもない。つまり、ちょっと背伸びすれば行ける場所だ。それをストレッチゾーンという。

 少し外に踏み出すだけでも、世界は広がっていく。だから、今年はストレッチゾーンに足を踏み入れる回数を増やそうと思う。

 鳥かごの中は安心・安全。いつまでだっていられるかもしれない。
 ただ、心のどこかで窮屈さと退屈さをくすぶらせる。

 分厚いカーテンを引いて、窓を開け放ち、外に出よう。
 未知への不安はあってもいい。ただ、それを上回る「やりたい」で踏み出してみる。すると、案外怖くもなんともないし、楽しさを覚える。

 さて、2019年やっていきましょう。
 具体的な目標も考えてあるけど、それを公開するかはまだ考え中。

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