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ゆき

 昨日から雪が降っては止むの繰り返し。
 僕の住む地域では、雪は1年に1回積もるか、積もらないかだ。そもそも降ること自体が珍しい。しかし、今年度は片手には収まらないくらい雪が降っている。

 今朝も散歩中に雪が激しくなり、僕の視界は白い粒で埋め尽くされてた。
 雨と違うのは、音がないことだ。
 しんしんと舞い、代わりに聞こえてくるのは濡れたアスファルトの表面を車が弾く音だ。

 なかなか見られない風景に心が踊る。
 目の保養というのはきっと、こういうことを言うのだろう。

 小さい頃、どうやって雪が積もるのか不思議で仕方なかった。
 雪が降るところは見ていても、地面に張りついたらすぐに溶けてしまう。僕はその積もっていく過程をいつも見ることができなかった。それなのに、朝起きると積もっている。

 そういう純粋な好奇心をあの頃の僕はまだ持っていた。
 最近、興味深いと感じるものは、どこか打算が混じっているような感じがする。
 もっと自分の好奇心が刺激されるようなことをしていきたい。いや、好奇心はあるのに、目新しいことを面倒に感じてしまうのかもしれない。だから、深く考えすぎず、フットワーク軽く、行動に移していきたい。そんなことを思う、冬の日曜日。

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