それは限界じゃない
夜が更けても暑さが居座る環境で走っていると、帰宅した時には「もう限界!」となる。ただ、そう思いながらも倒れ込まずに食事をして、シャワーを浴びて歯磨きなどもこなす。
もし10分追加で走らなければいけない理由ができたら、僕は走れるだろう。
僕達が口にする「限界」とは、本当の意味で限界ではない。
ただ、自分が設定した基準に過ぎない。自覚があれば問題ないが、無意識のうちに設定した上限を越えまいとする人は多い。
だから、限界は幻想だと実感できる方法はないかを考えている。その結果、シンプルな課題とありあまるほど時間を与えることなんじゃないかと思った。
僕が数年前に出会って、ずっと覚えている記事がヒントになると思っている。
課題があって、それに取り組む時、ついつい時間とクオリティに目安をつける。これが自分が決めている限界なのだが、多すぎる時間が与えられると、当然持て余す。「これ以上なにをすればいいのか」という限界に達すると手を抜く。
それでも時間があると退屈を通り越して、また取り組もうとする。その際、今までと違うアプローチをして、限界の一歩先へと踏み出すのだ。
今はいかに短期間に効率的に物事を行うか、ということが重視されるけれど、限界の先があるという体験は一度はしておいた方がいいし、できるだけ数が多い方がいい。
それは忍耐力がつくなどの精神論ではなく、自分の世界観を広げるために必要なのだ。
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