京都西陣・お気楽着物コーデ(20200904) ~暑い秋、青い着物で迷いに迷う~
こんにちは、京都西陣のkiritsuboです。まずはコーデ全体のご紹介。
コーデの詳細はあとに書いてます。
1.2020年9月4日の着物コーデ。
秋なのに青の着物。どうしようかと迷った末の選択です。
2.当日の天気
最高気温 33.5度、最低気温 26.3度
先週とあまり変わらず。
9月入ったんですけどねぇ。暑いですね。
しかも行きはまた雨でした。
そんなにひどいわけではないけれど、着物はやっぱり濡れへんほうがいい。
草履もカバーかけてます。
3.着物
これ、今年2度目の登板。
7月12日です。今年初めて夏着物を着たときの着物となりました。
そして夏の終わりに再登場。つまり、真夏よりちょっと気温低めのときに
着たくなる着物ってことですかね。
前のと今回のと比較してみましょ。
雰囲気は随分違うと思います。右が7月に着たコーデ。落ち着いた感じになってますね。まだ梅雨の真っ最中でそんなに暑くなかったので、「夏なのでちょっと透けさせてみました」感だけ出してみましたよ♪
この帯は、本来なら今の時期(初秋)に使うと秋らしくなるのですが、あんまり「秋感」を出したくなかったので、帯揚げを明るい黄色にしました。
今回のは、茄子紺の着物でまだまだ暑い初秋を表したいのと、ほくほく蒸したさつまいもや栗の色を連想させる黄色を効かせ、秋感を出してます。
はい、着物に戻りましょう。
素材はポリエステルです。夏は洗えるのが一番♪ 絽なので透けてますよ。
この柄、なんでしょうね? この前書いたときはとばしてしまいましたが(笑)私、柄に疎いんですよ。それにポリ着物なので、ちゃんとした柄とちゃうかもしれんとは思いながら、「知ってる方はわかるかも」っていう柄っぽい。
色は紺系ですが色味としてはほんの少し赤味が入って「茄子紺」に近い色になっています。寒い青ではないんです。スカスカの青でなく、ちょっと詰まった青というか。
しかしこのコーデ、迷いに迷ってここにたどり着いたんです。決めてみたら「なんや」って言う感じなんですが、実は最初にこれ着よう、と思ったのがこれ。
着物も帯も違いますね。この帯、締めたかったんですよ。まだ今年は一度も使ってなかったんです。
秋色なのでこの時期にはいいかなと思ったんですが、合う着物がない。実はこの帯、白の小千谷縮と合わせるために買うたんです。
ところがこの着物、うっかり自分で洗ってしまいまして…見事に縮みました…orz
で、今年は別の組み合わせを考えないと使えないということになるので、ちょっと試そうかと思ったんです。
しかしよく見るとちょっと暗い。帯揚げを明るくしてみましたが、もっと涼しいときの色合わせかなぁ。それで帯を替えてみたんですね。
これのほうがいいか、って思いましたね。この黄色が秋らしい。
全体が暗くならないし、いいかも、と思ってたんですが、今度はこの着物が気になり始めました。この色、この青がどうも涼しすぎる。柄もお星さまを連想させて、いかにも夏っぽい。う~ん、この時期に合ってるか?
で、着物を替えてみたんです。はい、それがこの着物です。
こうやって見ると、今回決めた着物のほうが色味が紫っぽいのがわかるでしょ?帯と帯締は全く同じですが、着物が違うと雰囲気変わるんですよね。
4.帯
替えた帯がこれ。いつもの天神さんのお店で買うてます。
綿の半幅帯。柔らかく大変締めやすいです。
素材や織り方により、ホンマに堅い帯があります。そんな帯はとっても締めにくく、結びにくいです。手で触ってみてカチカチなのはやめといたほうがいいですね。
色はくちなし色。茹で栗、サツマイモの色ですね。美味しそうですw
ちょっと絣模様っぽくていい感じなのですが、赤が多く、私よりちょっと若い人向けかな。まぁ若作りも「全く気にならない」とは言ってもらえるんですけどね…気にしてるのは私です…
5.帯揚げ
今回は無し。半幅は一般的にはしませんね。
でも使ってもいいんですよ。でも暑いので、省けるものは省きます。
6.帯締
白の定番レース帯締。夏は本当にヘビロテです。
夏のレースは手で作られたものもありますが、これが手編み(組紐ではないので「編み」)なのかはよくわかりません。
7.下着
肌襦袢と絽の薄い長襦袢(ポリ)。
これもだいぶ透ける着物。下はしっかりとガードしておきましょ。
補正はいつものようにウエストと胸周り。
暑くても私はやります。
汗を取ってくれて、かえって楽です。
8.コーデの工夫
上でだいぶいろいろ書いてるので、ここは「まとめ」にしますね♪
1.初めは小豆色の帯を締めたくて、紺の着物と合わせました。
2.帯と着物の色が暗めなので、帯を茹で栗のようなくちなし色の半幅帯に
してみました。明るくはなったけど、着物の色が寒そうなのが気になり
ました。
3.そこで、帯と帯締は同じにして、少し赤身を含んだ茄子紺の着物に替え
ました。
こういう着物選び、帯合わせのプロセスはとっても楽しいです♪
季節はもう秋。でもまだまだ暑い!
こんなとき、夏着物を着ながら秋らしさを出すにはどうするか、私の組合せの基準をまとめてみました。
1.着物は面積が多いので、特に涼し気な白や明るい薄い色は避ける。
2.帯は茶系が無難。濃い色(暖色系)があればそれも可。
3.しかしどこか面積の小さいところに明るい色を差し色として入れる。
帯締、帯揚げで色を効かせる。
4.柄も秋らしい紅葉や枯れ葉、栗などがあればさらに良い。
この紅葉や枯れ葉の柄は夏帯の代表的な柄でもあります。真夏にも締め
られるんですよ。これは「涼しい秋を感じさせる」「秋を待つ」という
意味合いを持たせてあるのやそうです。
9.全体の感じ
半幅帯は帯揚げを使わないので、上から見たら腰紐が見えてしまいます。
もうちょっとちゃんと隠しておかないといけないけど、私は気にしなくてもいいと思ってます!
ラジオのポッドキャストのところに全体の写真がありますので、よろしかったらどうぞ。
ポッドキャストは、3カ月で消えます(と聞いてます)。
https://radiomix.kyoto/episodes/episodes-21037/
この日のテーマは「重陽の節句」。
五節句の中で、一番行事が行われていない重陽の節句ですが、
病気災厄を避け、延命長寿を祈る行事なんですよ。
どんなことをすればよいのか、詳しく説明しています。
是非お聞きくださいね。
10.全部の価格は?
着物 :3000円
帯 :約3000円
帯締 :約1,300円(3本4,000円)
合計 :8,000円ほど。
このくらい安くても十分にコーディネートできるし、楽しく悩めますよww
コーデの参考になりますように。
次回の着物コーデは
前回の着物コーデは
京都の古いこと私の知ってることを今のうちに残しておきたいと思い書いてます。サポートは、わが「家」300年の歴史を書く本のために使わせていただきます。よろしお願いいたします。