No.13「次の担任が困る?」

こんにちは、あーさーです。
前回は、2回に分けて公立でイエナプラン教育を取り入れた際の
実践について投稿しました。教育に熱心な方や公立以外の教育に興味がある方に読んでいただけると嬉しいです。
No.12「公立で取り入れたイエナプラン教育 2/2」|あーさー先生 (note.com)

さて、今回は、新たな教育を取り入れたり、一般的な教育とは異なる手法を
取り入れたりすると必ずと言っていいほど出現する
「次の担任が困るでしょ。」という言葉について私なりの考えを綴ります。

まず、今回は、棘のある内容になるかもしれませんので、
不快に感じる方もいるかもいれません。ですから、言葉で心が揺れ動きやすい方はここでストップすることをおすすめします(苦笑)

では、早速ですが…。

☆ 「次の担任が困るよ」を言わない教員の特徴 ☆
・自分の教育観に信念がある。
・周りの先生方とのコミュニケーションの取り方が上手。
・担任している学級の子どもたちが生き生きとしている。
・子どもとの距離感が上手。
・心にゆとりがある。
・子どもや保護者、職員から信頼を得ている。
・後輩に、責任は自分が取るからやりたいことやってごらんと言える先輩。
・相手に気遣いができる。

☆ 「次の担任が困るよ」と言ってしまう教員の特徴 ☆
上記の逆。

☆ そもそも視点を誤っている ☆
 「担任が困る」というのは、視点を誤っているように感じます。なぜ、主語が「子ども」ではなく「担任」なのか…。百歩譲って、「子どもが困る。」という話であれば、その後の対話に価値が見いだされると思います。けれど、こういう発言をする人に限って、何をするにしても身の保全の意識が前のめりになり、子どもの存在が後回しになっている発言が見受けられるのです。
 さらに、「担任が困る」の「担任」とは、だれを対象にしているのでしょうか?自分が担任になったことを想定して言っているのか?それとも初任者や経験年数の少ない若手を指しているのでしょうか?こうした発言をされる先生は、前者の思いが強く出ているように感じています。前者の意図であれば、「私は、マニュアル通りの子どもじゃないと学級経営ができません。」と言っているようんもので、これほど情けないことはないですよね。

☆ 子どもは成長している ☆
 困ると言わせてしまう背景に、どのような取り組みをしていたのかにもよるかと思います。仮に、私が今まで、このような発言を耳にしたり、SNSなどで目にしたりしたことを挙げるとしたら、以下のような取り組みがあります。

・自由進度学習
・クラス会議
・けテぶれ
・CANVA
・宿題やドリルなどの廃止

 一般的な教育に留まらず、なぜこうした新しい手法を取り入れるのか?そこには、大人の手から離れても自分の力や友達との協力で困難を乗り越えられるような「子どもの本物の力を育てる」という目的があると考えています。また、このような先生方は、本気で子どもたちのことを考えています。不登校という言葉が多くの人にとって耳慣れた言葉になり、学校に馴染めない子も急激に増えている中、公立学校の変わらない教育に対して、本当にこのままでいいのかという危機感が感じているのです。「だからと言って、新たなことをやればいいわけではないでしょ?」と思うかもしれませんが、それならば、教員はAIでいいという話になってきます。
 私たちは、目の前にいる子ども達が、本当に自分軸で生活を送れているのか?大人に言われたことをこなす子どもを育てていいのか?大人が用意したレールの上を歩き、安全安心が保証された道を歩む経験が本当に子どもの力になっているのか?と教育を問い直しているのです。そして、正解かわからないけれど、子ども達の数年後のために時代に合わせて教育も変化させているのです。

 最後に、四の五の言わず、上記のような取り組みを真剣に、1年間、子どもたちと取り組んでみてください。どのような環境、どのような人が相手でも自分の力で道を切り開こうとする子達に必ず成長しています。担任を困らせるような子にはなりません。もし、万が一、担任を困らせる集団になっていたとしたら…。それは、新たな教育が原因ではなく、教員として何か原因がはずなので、その人に寄り添いながら教員としての成長を支えてあげてほしいと思います。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 次回は、「3学期の係活動」について投稿します。
 フォローやいいね、コメントをいただけると繋がれるので嬉しいです。

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