亜鉛(検閲済み)

先日から亜鉛のサプリを摂っている。

"亜鉛"、ご存じだろうか。

これを接種するだけで免疫力は向上し、鼻づまりは解消し、鬱が緩和し、寝覚めが良くなり、味覚が鋭敏に、アンチエイジング、肌はツヤツヤ髪はサラサラと最強の代物である。

そんなサプリを毎晩一粒ずつ飲み続けて早一か月になる。
なるほど確かに調子がいい。特に寝覚めがいい。
毎朝アラームと小一時間格闘していた私だが、今ではその時間にアールグレイやらダージリンやらを嗜める。
エッグマックマフィンやらハッシュドポテトやらを嗜んだっていい。　　　　うん、これはいい。

しかしだ、私が亜鉛を摂り始めた本当の理由はこれらのためではない。
もっともっと深い、深海よりも深い目的がある。
実は亜鉛にはチンチン電車(検閲済み)から発車される精液の量や勢いを増強させる効果もある。
私が求めていたのはまさにこの効果であり、上記のあれこれは言わば付け合わせ、おまけに過ぎない。
チンチン電車の増強に比べれば免疫力や寝覚め改善なんかはあまりにも矮小で虚弱、飛んで火にいる夏の虫である。
とはいえ実際にどれほどの効果をもたらすのか、私もまだ知るところではない。
よし、効果の程を試してみよう。
…………
すごい。確かに勢いというか、威力が上がった感じがする。
過去にもウナギを食べてみたり怪しげな精力剤を試したりしたが、ここまでの結果は得られなかった。
家にスピードガンがあれば服用前と後でどれだけ勢いが上がったかを確認できたと思うと悔しい。生憎我が家に野球経験者はいないため、そんなものはある筈もない。
なんにせよ、期待していた通りになって良かった。
めでたしめでたし。

このように私が突拍子もないことを始める時、大抵はチンチン電車に関することである。
知力、腕力、財力、権力、そんなもん知るか。まずはチンチン電車力だ。
そしてチンチン電車のために生き、チンチン電車に全てを費やし果てるのだ。

私の、否、「男の人生とは、自身のチンチン電車の強化ためにある」という説を提唱したい。
この説は恐らく正しい。
生物が生きる最大の目的、それは「種の繁栄」である。
個体ではなく種全体を優先し勢力を伸ばす。そのために孔雀は羽を広げ、タンポポは綿毛を飛ばす。私たちはチンチン電車を磨く。
繁殖に重要な生殖器の強化は生物にとって自然な行為であると言っても過言じゃない。
そう、これは自然なことなのだ。
何を不思議に思うことも、不安がることもない。
あなたのチンチン電車も待っているよ、あなたが亜鉛を摂る日をね。

そんな駄文をこしらえつつ、私はマムシエキスについて調べ始める。