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面白くない表現していました。

人が面白くないと感じる表現

自由に書けるのが詩ですが、
「面白い」と感じる詩と「面白くない」と感じる
詩の差はどこなのでしょうか。
前回、述べた通り、これは詩だけではなくあらゆる文字表現全体に言えることだと思います。

面白くない詩の特徴

・よく書かれているような詩。
これはありがちなもの、という意味もありますが、
単に上手く書かれているだけの詩も駄目だという意味もあります。

・奇をてらっている詩
珍しいようで、結局、何も言っていない詩が当てはまります。
ただ、この場合、個性にあふれ、読んでいる最中が面白い詩は
芸術的で良い詩かもしれません。
常から強く印象を残す言葉とは何かを考えている必要があります。
また、読んだときに変な感じがする詩、わからない所がある詩は、
ポエジーを感じさせるという意見もあります。

・わかりにくい詩
やはり、読んでいて分かりよい詩が支持されるのが前提だと思います。
目指すべきは「わかりやすく、それでいて人におしつけない詩」です。
「こういう生き方、正解だよね」って人に押しつけるだけの詩なら、詩ではなくても良いかもしれません。
さらに「わかりやすい」と言っても、「ありきたり」は避けたいところ。
誰かが著作の中で『詩は人に二階から目薬をさすようなもの』と仰っていました。それだけわかりやすくても、新鮮で刺激的な詩が求められているということです。

・矛盾するイメージのある詩
これは、矛盾したイメージをつなげるとイメージが弱くなる、ということを指しています。
実際に作った物を検討して考えてみるしかありません。
例えば、私は「大人のように」と対比させたいがために「子供のように」と
無理矢理、入れ込んだ詩を作りました。
しかし、意味としては通らない詩になってしまいました。

田中冬二の言葉

『私は誰にでもわかるようなやさしい言葉を用いて
 格調の高いものを目指している。
 真の詩というものはわかりやすくて、
 しかし最も洗練され、色調を有し香りを有するものと思う』

田中冬二という詩人を知っている方も知らない方もいるとは思います。しかし、詩の飛躍さ、文章の表現に悩んでいらっしゃる方は、この言葉が参考になるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、面白くない詩・表現について述べてみましたが、これで書くハードルを上げろ、というつもりはありません。
本来、詩作は奔放に暴れてよいものです。
悩む前にとりあえず「書いてみよう」その気持ちと行動が一番尊いものだと思います。

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