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2021年4月 マーケティングの授業で感動したこと

(この記事は約4分で読めます)

この半年間、「マーケティングとは何か」についてひたすら勉強しています。その中で疑問に感じていたことが最近の授業で少しだけ解決されて感動したので、ここに書いてみます。

▼マーケティングの存在意義

マーケティングの授業を担当されている小林一教授が、先日こんな趣旨のことを話していました。

「いかにしてコモディティ化に抗うか、それがみなさんがマーケティングを学ぶ目的です。」

マーケターの方たちにとっては当たり前のことかもしれないのですが、この言葉は私の胸に刺さりました。

このところずっと頭の中に引っ掛かっていた違和感に答えてくれたからです。

▼マーケティングってそんなに価値あるものなのか?という疑問

勉強を始めてたかだか半年の身で気が引けるのですが(^^; こんなこと↑を感じていました。

最近私は「ストーリー疲れ」のようなものを感じています。
流行りのお店や商品、どこもかしこも「ストーリー」です。

「我々のお店は○○の理念を持ち、商品は××の世界観のもとに作られていて、△△な想いをお客様にお届けします。」

webやSNSには、こういった情報があふれています。
ブログにはGoogleアドセンス、SNSにはPR投稿、テレビ番組を見ていても…あらゆるところに広告が差し込まれます。

もう広告を見るのは疲れた・・・という気持ちになってきます。

こうなるともう、かえって自分にとって本当に価値のある商品がどれなのか分からなくなってきます。分からないというより、

「最新情報をチェックしたり、比較したり、判断したりするのが面倒くさい!そんなに時間をかけてらんない!」となってきます。

結局、最寄りのスーパーで100円のどら焼きと1本30円のブレンディ(←ヘーゼルナッツラテが好きなんです)を買って、節約できた体力と時間で家族とゆっくり過ごすのが一番幸せなんじゃない?
「マーケティングが商品に付加する価値」って、自分にとって本当にそんなに価値あるものなの・・・?

そんな違和感をずっと感じていました。

▼マーケティングは戦い

そんな時に聞いたのが、冒頭の小林先生の言葉でした。
私はこれを、マーケティングは抵抗 / 戦いなんだと(今の時点では)解釈しました。

多くの人に必要とされる商品は、必ずコモディティ化する。
コモディティ化に価格競争以外でどうやって勝っていくのか、企業は必死になって試行錯誤している。
それが行き過ぎるとストーリー疲れみたいな弊害が生まれたりするけれど、それを克服するためにまた違う施策を考えて、変化していく。

今は変化の途中で、最適な答えを探すために世界中の企業が知恵をふり絞ってPDCAを回している真っ最中。
Amazon(←授業でよく題材にされる)みたいな超巨大企業でさえ走りながら答えを探している。
それがマーケティングという領域なんだと、自分なりに納得できました。

一人で本を読んでいるだけだとウンウン悩んでしまうことが、他人のひと言でスッと解決することってありますよね。

こうやって他者の意見を聞けるところと、マーケティングの技法だけじゃなくて時代背景とか、意義や定義について第一線の研究者の話を生で聞けるところが、大学の面白いところだなぁと実感しました(^^)

2022/6/15追記

当時私が疑問に思っていた「ストーリー(を利用した広告)」は、マーケティング全体から見ると末端の末端くらいの領域です。
たった一つの広告テクニックからマーケティング全体の価値について考えるのはそうとう乱暴なことだった(^^; と追記します。

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