だれかと旅行に行けない
前の職場で仲良くさせていただいていた先輩と旅行に行こうよ、という話がでた。
最初はノリで言ったことだろうからそんなに気にしてはいなかったが、いざ話が本格的になるとだんだんと呼吸が浅くなっていくことに気づき、憂鬱感に襲われている。
食事をしたり、お話する分には問題ないのだが1泊2日一緒に過ごさなかればならないと考えると、とても億劫に思えてきた。
半日間、共に過ごすことでさえ疲弊するのに、旅行の誘いにのってしまうことで今後の誘いも嫌になってしまうのではないかと予想がつく。
「別の用事があるんで」とか、「ちょっと金欠で・・」といった断る理由を考えてみたが、結局「誰かと旅行に行くのが無理なんです」と正直に伝えた。
一日の中で一人の時間が確保されていないと気が狂いそうになる。
「ホテルは個室にすればいいじゃない?」と提案もされたが、そういう問題ではないのだ。
部屋を別々にしたとしても、他者と行動をともにしていることは変わりないという感覚。
本当に気の知れた人でないと無理かもしれない。
他者の機嫌をうかがったり、周りの目を気にしたり、その場の空気を読みすぎたり・・・
過剰に他者に気をつかわなければならないことに疲れたのだろう。
無職の期間がどれだけ快適だったか身にしみて分かる。
とてもわがままではあるが、自分の好きなタイミングで他者と楽しく関わっていきたいのだ。
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