2019年観劇振り返りまとめ(超今更)
本当は2020年内にまとめたかった2019年の観劇観劇(それでも遅い)を、今更ながらを過去に自分が取ったメモを清書するつもりで振り返ります。
1月 雪組「ファントム」
@東京宝塚劇場
望海さん、真彩さんトップコンビにぴったりの演目。それがファントム。
2人ともいつか演じてみたかった憧れの作品であり、2人が花組にいた時代、望海さんの単独イベントで、ファントムの曲をデュエットした思い出の作品。
だから、ファンもこのトップコンビにぜひファントムを!って熱望していたんですね。
それが本当に実現するという。そんな運命あります???
ほんとに、音楽の才能がある2人が演じるのにふさわしい演目でした。
ファンからしても、歌姫きいちゃんに歌唱レッスンする望海さんとか天国ですよね……。
ずっと耳が幸せでした。
望海さん演じるエリックは、他人から愛を受けずに育った子感が強くて、我々観客の母性がギュッとされるタイプのファントムでしたね。
元雪組トップスターの早霧せいなさんも「なけなしの母性が」ってInstagramで言ってましたね笑
クリスティーヌに出会ってからの、はしゃぐ子どものような無邪気さとか、一度否定されたらヒステリックを起こす様子とか、情緒不安定な感じがすごく表現されていて…。役者だ………。
クリスティーヌを演じるきいちゃん、ほんとに音楽の天使って感じで、可憐で歌上手くてクリスティーヌぴったり。歌うのが楽しい! 歌が好き! っていうのが伝わってくるミュージカル女優さんですね。
まあ、そもそも歌がべらぼうに上手い。ほんとすごい。
そして、自分的に1番良かったシーンは、実はトップコンビのシーンではなく、望海さん演じるエリックと咲ちゃん演じるキャリエールの親子のシーン。
曲の名前忘れちゃったけど、キャリエールが父親だと分かった後に銀橋で歌う歌がほんとに良くて。父親の無償の愛を感じるし、咲ちゃんの包容力ある演技が素晴らしかったです。ずっとエリックを見守ってきたのが伝わってきました。
歌も上手くなってきてるし、ダンスは前からべらぼうに上手いし、お父さんキャラもできるようになって、もう咲ちゃん前途洋洋ですね…。
やっぱり「歌劇団」ですから、歌がうまくてなんぼだと思うわけですよ。わたしは。
その点から言うと、雪組はとてもいいです。
トップが歌上手いとそれだけで締まるから。
あぁ〜とにかく望海さんときいちゃんの退団寂しい〜〜。
2人ともバリバリのミュージカル女優になってほしい〜〜。
望海さん退団後は、望海さんがヒロインを演じる大作ミュージカルがみたぁいと切望しています。
4月2日 轟悠ディナーショー
@パレスホテル東京
パレスホテルってほんまにパレス(皇居)の目の前だった。だからパレスホテルなのか。(?)きれいだし、駅からアクセスもいいしさすがハイグレードホテル。
轟さんのディナーショーなんですけど、アンサンブル出演する天華えまさんのご家族関連でチケットいただきました。ありがたや…。
轟さんと天華さんも紫りらちゃんの3人でステージ作るなんてすごい。星組生の2人とも可愛かったです。
まあ、基本的に轟さんが轟さんすぎて、印象は轟さんのみなんですけどね。
ショーが始まる前に豪華なディナーが出まして、どれも普通に美味しかった。
ちなみにメニューは以下。
・帆立貝とシュリンプのマリネ、オニオンヌーヴォーのブラマンジェ
グリーンアスパラのクーリ
・優しく蒸したイトヨリ鯛 ホタルイカと菜花のリゾット
柚子風味のマリにエールのジェ
・仔牛フィレ肉のロティ、ハーブ風味のクルート
季節の温野菜 ディジョンマスタードのジュ
・ガトーフロマージュ マンダリンのソルベ、
エキゾチックフルーツのクーリ
料理名謎すぎ。ジュとかジェとかなんなん。でもおいしかったです。
轟さん、雪組に特別出演してるのとか観たことあるけど、こんなに近くで見るのは初めてだったから、お顔の美しさにびっくり。
横を通って行かれたんだけど、ほんまに彫刻のようなお顔だった。
トークゲストに愛華みれさんが出演されてて、同期トークも面白かった。あんなにどっしりカッコいい轟さんが年下の女の子になるのがほんと…。声も顔ももはや男なんだけど、仕草とか可愛いのよね…。魅力…。
ちなみに、会場はひろ〜い宴会場みたいなところだったんだけど、後ろに立見席がありましてね、そこにこっそり真琴つばささんがいらっしゃったのよ。1人だけめっちゃスタイリッシュで超輝いてた。オーラが違う。オーラが。めちゃ綺麗でした。同期の絆すてき…。
あと、会場はファン歴うん10年って感じの歴戦のヅカオタが集まってて、すごい空間でした。一張羅着てきてる人もたくさん。あんたが舞台立つんかいなって感じのドレスとか、バチバチの着物とかね。
いや〜ヅカって面白いですね〜。
4月27日 キンキーブーツ
@東急シアターオーブ
再演!やった!チケット即取った!
あんなにハッピーでキラキラしてて勇気がもらえる作品もそうない。
まずシンディーローパーの歌がべらぼうに良い。明るい。ハッピー。
(曲の良さについては、こちらの記事もご参考に)
キャストも良い。お話も良い。考えさせられる部分と、とにかく楽しい部分と感動する部分のバランスがいい。サイコーのミュージカルです。
今回もブルーのドレスでローラが歌うシーンでめっちゃ感動しました。
三浦さん......。あんなに充実してそうな笑顔だったのに、何があったんでしょうね。。真相は本人のみぞ知る、ですね。
すばらしい俳優を亡くしたのはものすごく残念なこと。今後プロダクションには、俳優のメンタルケアに留意していただきたいものです。
とにかくミュージカルについては、相変わらず観客はノリノリで、手拍子やら指笛やら歓声やらなんやらでとても盛り上がってました。
観劇後、楽しすぎてついつい例の赤いロングブーツが描いてある黒いバッグ買いました。
9月15日 怪人と探偵
@KAAT 神奈川芸術劇場
加藤和樹ファンなので、横浜まで観に行きました。
しかもダブル主演のもう1人はアッキー(中川晃教さん)、テーマ曲は東京スカパラダイスオーケストラ、原作は江戸川乱歩。観るしかないじゃん。
まあ簡単に言うと怪人二十面相と明智小五郎の話です。森雪之丞さんと白井晃さんのタッグも素晴らしい。
怪人役のアッキーの、仮の姿での演技がわざとらしくヘタレなんだけど、それも受け入れられちゃう歌のうまさ。
身長が低いのも気にさせないスケールの大きい歌声でした。圧巻。
仮の姿と怪人の性格の切り替えもうまかった。
ヒロインの大原櫻子さんも可憐で可愛い。庇護欲をかき立てる感じの…。
そして明智小五郎役の加藤和樹。
大人の都合で大切なことは言わない系のずるい人だけど、やっぱりヒロインが大切! 的な素敵な役柄。
和樹の落ち着いた低い声がよく合ってた。ビジュアルもとても良でした。昭和初期の和モダンな服装とかヘアスタイルの雰囲気が似合ってた〜。
ラストも「え? どっち?!」となる意味深な加藤和樹で幕を閉じるので妄想が捗ります。
ほんと日本発スリルとサスペンスなミュージカルでしたね。
怪人二十面相と明智小五郎って、“光と影” “情熱と沈着” “悪徳と正義” “欲望と理性”といった相対する言葉が全部当てはまるというか、ほんとに演劇の題材にもってこいだと思います。
鑑賞数は少なかったけど、満足度は高い1年でしたね。