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「キンキーブーツ」

2016年8月の「キンキーブーツ」(東京凱旋公演)思い出し記録。

初演が見たかったけどチケットがとれなくて、ねばったら凱旋がとれました。
小池徹平さんと三浦春馬さんという美男子二人が主役だし、そもそもキンキーブーツがハッピーな作品なんだから楽しくないわけがない。

あらすじ-wikiより-
実話を基に、イギリスの倒産寸前の靴製造工場の若いお堅いオーナーであるチャーリーと、そりが合わなそうなドラァグ・クイーンのローラがそれまで製造してきた紳士靴ではなく、ドラァグ・クイーン向けの特注靴の製造を計画し、共に工場の経営を立て直す物語。

シンディーローパーの歌もメッッチャいいし、ダンスもキレキレのノリノリでした。
小池さんは歌手だし、デスノートもやってたから歌うまいって知ってたけど、三浦さんもこんなにうまいとは......。びっくりです。
力強い歌声で、高音も出てて感動しました。ニューハーフの美しさと寂しさと強さを完璧に演じていてさすが。色白で線が細いイメージだったけど、ミニスカから伸びる脚はとっても逞しかったです。腕もしかり。
女装姿とボクシングのシーンの男らしさのギャップがよかったなあ〜。
ボクシングシーンといえば、ラウンド1とかのボードを持ってくるエンジェルたちのボディのきわどさ!ビキニすごかった......。フワーォ!って効果音が入る感じ(?)のセクシーさでした。

ローラの歌は全部好きなんですけど、特にローラの登場シーンで歌われる「Land of Lola」が好き。ドラァグクイーン全開。今聞いてもあの赤い総スパンコールのミニドレスが 思い出されます。

ちなみに、「Land of Lola」は、ブロードウェイキャストよりも、
オーストラリアキャストの方が個人的には好きです。
ローラ役の方がそもそも美しくて、ローラの衣装とメイクをした時の姿がとっても美女です。
ブロードウェイ版や韓国版のローラは、見た目は完全におじさんでバケモノ系ドラァグなんだけど、オーストラリア版はもうかんぺき! すっごい綺麗だし歌もうまいので、ぜひ見てください。超おすすめ。


あと、チャーリーの靴工場にローラがやってくるシーンでの「Sex Is in the Heel」もいい。ローラと仲間のドラァグクイーンたち通称エンジェルズが、理想の靴のイメージを伝えながらバリバリ踊るんです。このシーンのローラの服も可愛い。青いブラウスきれい。


そして、ブーツが完成したシーンでの「Everybody Say Yeah」。チャーリーとローラの友情が深まり、工場の仲間とも信頼関係が再構築できてファッションショーに向けて希望がみえてくる明るい場面です。

ラストは「Raise You Up / Just Be」。この曲が一番シンディっぽいかも。大団円で全員がキメキメブーツを履いて歌い踊るハッピーシーンです。ここで、観客も一緒に踊りました。


主役の二人も良いけど、工場の女性を演じたソニンさんも歌うまい!さすが。クセのある歌声が印象的で、もっと歌声が聴きたくなる役者さんです。

観客がすごくノリが良くて、なんだかもはや異空間。日本じゃないみたいに歓声が上がったり指笛が聞こえたりして、楽しい舞台でした。場のノリがいいとやっぱり楽しい気分になりますね。
カーテンコールはもちろんスタンディングオベーション。なかなか鳴り止まない拍手に嬉しそうな小池さんと三浦さんもよかった〜。

幸福指数の高い舞台は生きる活力になるなあ、としみじみ感じた日でした。

2016年8月28日 東急シアターオーブにて(2020年加筆修正)