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「日本の歴史」を観た〜INGA〜

\三谷幸喜の舞台が観たい!/
そんな思いでチケットを取った「日本の歴史」。
人気作だし、劇場のキャパ狭めだし無理かも…と思っていたら、第4希望がなぜか当選。ラッキー。
(そもそも第4希望とかまであるの何なん、ぴあ。)


初演がめっちゃ良かったと聞いていたので、さぞかし三谷節の効いたユーモラスでクレバーな作品なのだろうと期待は高まるばかり。
中井貴一さんが脚本を絶賛していたし。

そんな期待を上回る壮大なお話でした、日本の歴史。

卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年にわたる日本の歴史を凝縮し、その上ある家族の歴史の物語も重ね合わせながら描かれる斬新な構成。しかもそれをたった7人で演じきるという。

ちゃんと事前に調べてなかったこともあり、アメリカの荒野からスタートするストーリーに困惑したものの、出オチのような邪馬台国スタイルの中井貴一さんに爆笑してからはスッと世界観に入ることができました。

ネットニュースでの紹介文はこんな感じ。


「卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年に亘る日本の歴史を凝縮」したこのミュージカルは、歴史上の人物たちや市井の人々が登場。卑弥呼、藤原仲麻呂、孝謙天皇、道鏡、平清盛、源頼朝、源義経、織田信長、新井白石、G・B・シドッチなど、その数は60人以上にものぼる。これを、たった7名の俳優陣たちが演じ、歌い、踊る!という、とんでもなく大胆な内容だ。また、初演を観た方の耳から離れなくなった荻野によるキャッチーなナンバーは、再演では新曲も追加されさらにパワーアップしている。


特に衝撃だったのは、切り落とされたちょんまげの一部を演じたエマさん。何それ。
とにかく、小ネタ満載でしょうもないボケもたくさんあるんだけど、本筋はめっちゃいい。自分が今悩んでいる悩みは、これまでの人間の歴史の中で誰かが一度は悩んだ悩み。なんだか勇気づけられました。


細かくふざけ倒していると思えば、グッとくる迫真の演技もあり、役者の皆さんのパフォーマンスが全体的にすばらしかった。さすがです。
音楽も印象に残るものが多く、帰宅の際もずっと「アイ・エヌ・ジー・エー INGA」と「お前は誰だ、おれ平清盛だ」がループ再生されていました。


なんやその歌はって方は、三谷さんが歌っている動画をどうぞ。

ちゃんとした舞台映像はこっち。


いや〜、こんな「良いもん見た〜〜」っていう気分になる体験ができて、ほんと舞台見に行ってよかったなあって思いますね。
あと、瀬戸康史さん超超超小顔だね。


ちなみに、新国立劇場 中劇場では座席1つ1つに不織布っぽい布のパーテーションが設置されていました。
コロナ対策もかなり気をつけてくださっているのだろうなあ。
こんな状況下でも観劇が楽しめるなんて、ありがたい限りです。



2021年7月10日 新国立劇場 中劇場にて

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