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人生は「バラ色」よりも「いろ色」

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#野口晴哉

風邪を引きながら強くなる

風邪を引きながら強くなる

 風邪をひくのは「悪いこと」だとは思っていません。むしろ、大病を防ぐためには年に1~2回、引くほうがいいのでは、と感じているくらいです。
 
 咳や鼻水が出たり、下痢をしたり発熱したりしますが、こうした症状は、体内に溜まった老廃物を排出して、きれいにしてくれているのであって、「より健康になっていくための調整作業」が行われている、と言えます。

  何も、あなたを苦しめようとして、こうした症状が出て

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影の裏には光あり

影の裏には光あり

 新型コ○ナの陽性者数が増加していると連日報道されている一方で、こんな明るい話題もあります。コ○ナのお陰?で、インフルエンザの感染者が激減していて、なんとその数は前年の百分の一未満だというのです。世の中、困ったことばかりではないですね。

 マイナスの事象が生じたら、その裏には必ずプラスの出来事があります。光が当たれば影ができるように、メリットとデメリットは表裏一体、同時に生じているということです

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余分な治療が体を鈍くする

余分な治療が体を鈍くする

 新型コロナも変異を重ねながら、だんだんと普通の風邪になってきつつあるようです。寒暖差の激しい時期なので、風邪を引いている方もいらしゃるでしょう。名著「風邪の効用」(野口晴哉著、ちくま文庫)のなかから、「治る」に関して示唆に富む見解が述べられていますので、要約して記しておきましょう。

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・風邪というのはたいてい自然に治るもので、風邪自体すでに治っていくはたらきですから、あまりいろいろ

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症状が療法である

症状が療法である

 コロナウイルスの蔓延のお陰?で、インフルエンザや通常の風邪の罹患者が減っていることを感じます。普段だと、この2月の厳寒の頃は、インフルエンザでの学級閉鎖が当たり前のように報道されていました。鼻をグスグス言わせたり、咳をしたりする人も周りに頻繁に見受けられたのに、今やまず目にしません。

 この理由として、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの励行を挙げる専門家の方々もいますが、それよりは

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