「『本当の自分』がわかる心理学」読書感想2

ポジウィルキャリアトレーナーの杉山さんから紹介して頂いた書籍の読書感想です。
シュテファニー・シュタール著、「『本当の自分』がわかる心理学~すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある」(THE CHILD IN YOU, Stefanie Stahl)です。

信念の形成には子どもの頃の経験が強く影響します。
家族や友人、学校の先生等、多くの人と関わる中で様々な価値観を身につけていくわけですが、特に両親から最も強い影響を受けます。
自らの問題を親のせいにすることや、親の欠点を考えることを不快に思う方もいるかもしれませんが、目的は正確な自己理解です。
完璧な人間がいないように、親もまた不完全です。
誤った関わり方をすることで、子どもに不利な信念を植え付けてしまうのも至極当然なことといえます。
重要なのは、それを否定することではなく、深く理解し、自分の心の仕組みを理解することなのです。

親との関わりで信念が形成される例を紹介します。
たとえば、友達が遊んでくれなかったという経験をして、その感情を親に受け止めてもらえなかったとします。
すると、子どもはそうした感情を抱くことは間違いであると考える可能性があります。
大人になってから、悲しい出来事に対して適切に感情を表現できず、溜め込んで暴発したり、酷く歪んだ形で発揮する可能性があるということです。

自分の家庭環境を振り返り、自分がどのような信念を形成してきたのかを理解することで、現在起きている問題の本当の理由を知ることができます。
人同士が衝突する時はたいてい、実際に起きた出来事ではなく、過去に身につけた価値観がぶつかり合っているからです。

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