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「こんなはずじゃなかった」石破茂政権が発足したけどどうしよう問題

※ おことわり 本稿は、ほぼ同じ内容を私のメルマガ『人間迷路』で配信しています。メルマガご購読者の皆さまに於かれましては本稿は配信する記事と同じものですので、お布施でもない限り、間違って買わないようお願いします。
※ また、本稿はメルマガ用に10月1日夕刻に執筆したもので、3日に取り行われた石破茂さんの所信表明演説の中身は記事中フォローアップしていません。突然地方創生予算が倍になったようですが、記事中指摘している内容は単純に「ボク言いましたよね」って話になってしまうことはご承知おきください。

https://yakan-hiko.com/kirik.html


 私も所属組織や関係先から「やれ」「はい」みたいなノリで、純粋に自分がお役に立てるならと思って、冗談みたいな金額でリスク取ってあれこれ長らく界隈をうろついていましたが、そろそろもういいかなと思ってたんですよ…。

 ただ今回の自由民主党総裁選には俺たちの岸田文雄は出馬しないとなってから、派閥政治の解消と「政治とカネ」の問題の決着を進めた結果がまさかの9名も出馬しての派手な総裁選になった、ところが、蓋を開けてみたら党員・党友の皆さんの声望は集まるものの議員からはさして好まれない高市早苗さんとの戦いとなった石破茂さんが勝利を手にし、面白人事の果てに石破新政権への支持率はそこまで高くはなっておりません。

 どうしてこうなった。

 もちろんやるからには頑張って国民のために全身全霊を尽くしていただきたいと思いますが、まあ私はしばらくいいかな… と思ったら数カ月のロスタイムが強制的に発生し、しかも首班指名を終えて総理大臣就任してから言えばいいのにそれより先に「解散総選挙を10月27日投開票日でやります」とか『意向』を示してしまったもんで、野党に攻撃させるスキを与えてしまうという凡ミスを開幕でやってしまいました。これは明らかに自ら伏兵を踏みに行くスタイルであります。いったい何をしているんでしょうか。

 で、関係人事で言えば今回内閣官房参与として外交・安全保障担当となった川上高司さん以下、マズい人が多数官邸内をうろうろする状況になったのは確定しています。これ、うっかり総理にバイネームの報告をしたら大変なことになるじゃないですか。どうするんでしょうかね。ある程度の概要は、前回の当メルマガ『人間迷路』でも書きましたが、関係先に問題点を整理して回覧したところ、ご反響が「ようやく石破政権が門出のところで出鼻をくじこうとするんじゃない」という苦情と「最初から分かっていたけど改めてみるとやっぱり酷い。ちゃんと報告書いてくれてありがとう」という反響とにまっぷたつとなったのは印象的です。仕事はしています。

「まち・ひと・しごと創生総合戦略」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/chihou_sousei/pdf/siryou1.pdf

 で、官邸人事についてもいろいろ取材したりされたりいろいろあるのですが… 3週間先には投開票日を迎えますし、石破茂さんの政治家としてのこだわりも含めて考えると、人事の主眼は明らかに『1. 地方再生を推進する』『2. 俺のやりたい外交・安全保障を実現する』『3. その他どうでもいいと俺が思ってること』で人事が分かれています。何でこんな人事にしたのと思いますが、伝え聞く限りでは、新幹事長の森山裕さんや周辺が言うには『a. とにかく解散総選挙をしっかり前倒しで行って自由民主党として勝ち切ること』と『b. 党内掌握を進めて重要な問題に取り組める布陣にすること』がテーマになってるんじゃないかと思います。いわば、石破茂さんのようにいままでは無責任に言いっぱなしで良かったところからの転換を進めつつ、やりたいことをやれる陣容とし、鬼門となる政権・党運営については森山裕さんや林芳正さんにオートパイロット的に任せる、という感じなんじゃないのかと思うわけです。

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神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント