祖母の家を片付ける【嫁入り道具-長持】
こんにちは。
築70年になる祖母の家を片付ける作業を母と一緒に進めています。
古い大きな木で組まれた美しい家で、住んでいた人の生活が染みついたような家が私は大好きでした。
今回はそんなお片付けの時に出会った祖母の嫁入り道具のお話。
ナガモチ?
ずっと入れなかった部屋を片付けて、さらに奥に存在も知らなかったお部屋がありました。
そんなお部屋を片付けて、片付けて、片付けていくと、でかでかとした箱があることに気がつきました。それはそれは大きな木箱。
ただの木箱ではない。真ん中には家紋が入っていました。
「母さん、なんかあるよー!」(怖いよう)
「ああ、長持やん」
この木箱を長持と呼ぶようです。
初めて聞く家具の名前です。あれ、嘘、「ナガモチ」という言葉を発したことがある。もしかして「はないちもんめ」に出てくるやつ??
はないちもんめの歌の中に「ターンス ナガモチ あの子が欲しい」とありますが(地域によってちがう?) タンス(が)長持ち(する) ではなく、タンス 長持 2つの名詞の並びだったことにびっくりしました。
「そうやで。」と母は当たり前のように言いました。知らなかったー!
そして何度か踏んづけた、突っ張り棒してはやけに長くて太い木の棒は、長持を持ち上げるための棒でした。
世の中には知らないことがたくさんありますね。
踏んでごめんなさい。
花嫁を祝う長持唄
嫁入り道具の一つとあって、長持唄というものもあるようです。
花嫁行列の時に、長持を担ぐ人たちが歌っていた縁起のいいお祝いの歌。素敵です。
美しい歌ですね。
リンク先にyoutubeがありますが、ゆっくりでなぜか懐かしいテンポのとても暖かい歌です。
おばあちゃんも、こんな優しい歌で嫁ぐ日を迎えたんでしょうか?
地方によって歌詞が違うみたいなので、今度調べてみたいです。国立国会図書館の司書さんとかに聞いてみようかな。
ハアー 今日はナー 日もよし 天気もよいし
結びナー 合わせてヨー
この家紋は一体?
長持にある家紋は祖母のお家の家紋でもない。
でも長持だけでなく、同じくでこの空間で見つかった桐箪笥、桐箪笥の中の着物にもはっきりこの家紋が入っていました。
この家紋は一体誰の家紋?
ハアー さアさナ お立ちだヨー
▼お片付け記録はマガジンにまとめております
精進いたします。
切り絵作家 ひら子
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