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短編小説

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#ファーストデートの思い出

夏恋

もう仲良くなってだいぶ経つ
でも完全に2人きりでどこかに行く、というのはまだだった
わざわざそういう約束をしなくても毎週会えるんだから、いや、そうだからこそわざわざそういう約束をするのが照れくさかったのかもしれない
夏が好きだと度々主張していた彼女も
同じことを考えていたのかもしれない

夏は待ってくれないんだから

僕は恥ずかしい気持ちを何とか押し込めて夏に乗り遅れないように、彼女と花火

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