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からすのパンやさん【2/1000*絵本】

絵本チャレンジをしようと思い、いちばん最初に絶対読みたいと思ったのが、「からすのパンやさん」。はじめて読んだのは小学低学年だったと記憶しています。かこさとしさんのこのシリーズが大好きでした。その中でも「からすのパンやさん」が特に大好き。

「からすのパンやさん」かこさとし(著)

【あらすじ】
カラスの町「いずみがもり」にある、1軒の売れないパン屋さん。お父さんお母さん、4羽の子ガラス、家族みんなで、楽しい形のパンをどっさり焼いた。パンを買いにやってきたカラスの子ども、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに…。

【感想】
背景は水彩でやわらかいタッチで描かれ、それぞれのカラスたちはよく見ると表情豊かに描かれています。そして動きの部分(たとえば飛んでいる線)は、少し漫画のようなタッチもある。

見開きであるかわったかたちのパンのページは圧巻。見てるだけでたのしいしワクワクします。そして、さすがにパン屋さんではぜったいに売ってないかたちもあるのが、想像力をかきたてられます。絵なんだけど、こんがりと焼けている様子がたまらなくおいしそう。パンマニアにもご満足いただけること間違いなし。

子どもの頃は特に気づかなかったけど、カラスの子どもたちそれぞれ色が違ってるのって、個性を生かすなどの意味も込めてあるのかも。こども絵本はひらがなで書いてあるので、カラスの子どもの名前がまたかわいい。オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
表記で印象が変わるのって不思議。

カラスたちの日常が、ユーモアたっぷり描かれているのも印象的です。

日常でカラスが電線にたくさんとまっている様子も、もしかしたら「からすのぱんやさん」に並んでいるのかもと少し発想を変えるだけで、イライラや不気味さを解消できそうです。とはいえ、秋になるとうちの近所では、なぜかカラスの大量発生して、遠くから見るとどうもハゲ山になっているのは、不気味さしかないですが…w。

絵を見るだけで楽しめますが、世の中のマナー的なことも教えられる絵本でした。

【絵本のキーワード】
イラスト ユーモア かわいい おいしそう 家族 パン マナー 社会生活 お手伝い ほっこり ほのぼの やさしさ

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残念ながら、かこさとしさんは、2018年に亡くなられました。

この絵本チャレンジ期間に、かこさん作品をいっぱい読み直したいと思っています。

余談だけど、「かこさとし」さんとひらがなで書いてある時は、男性だとすんなりわかるんだけど、漢字表記の「加古里子」の時は、一瞬女性かと勘違いします。小野妹子と同じ勘違いに陥りがちw。私の名前も男性名でもあるので、小学一年の全校生徒前で表彰された時に「くん」と呼ばれたことはトラウマですw。


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