「おやすみなさいサンタクロース」 【154/1000*絵本】
タイトルからはちょっと想像しにくいですが、ちょっとSDGsの教えがあるようなクリスマス絵本。
中ページの紙質が少し贅沢な感じがある。初めて見る紙質だなぁ。たいていは同じような用紙が多いので、違う紙質だとすごく気になるものです。
毎年、クリスマスになるとプレゼントを配るミッションに疑問を感じはじめているサンタさん。理由は、もっとモノがなかった頃は、お菓子だったり、小さなおもちゃで喜んでくれていた子どもたちも、今は贅沢になってて、ちょっとしたモノじゃ喜んでくれない。確かに虚しさがあるよなー。
私は甥っ子、姪っ子にプレゼントするけれど、全然贅沢なモノをしてないので、もう少し大きくなったら「ちぇっ」って思われそう。
あと、空を飛ぶため、星を目印にしていたのに、最近の空は澄んでいないため、トナカイがしょっちゅう間違うとか。
なんか、この辺りで、地球環境の変化を突きつけられている気がしました。決して暗いアプローチのみで描かれているストーリーじゃないんだけど、確かに昔のような無邪気なクリスマスはどんどんなくなってきているかも、と思ったわけです。そりゃ、サンタも拗ねるさ。
もっといいプレゼントがあるのでは!?しっくり来ず、悩みながらもクリスマスを迎え、出発するサンタ。ずっと悩んでいたため、街を通りすぎたり、途中で散歩に出て考え込んでしまったり。
あれこれしていて、結局プレゼントを配らずにお家に戻ったサンタさんは、長いリボンを持ち出します。それをトナカイと協力して、地球にかける。そう、みんなへのプレゼントは、地球そのもの。
地球があること、地球が健やかできれいで、住みやすいことがしあわせだよと気づかされる絵本です。
【絵本のキーワード】
サンタ トナカイ プレゼント 悩む 疑問 地球 環境
「おやすみなさいサンタクロース」舟崎 克彦 (著), 小澤 摩純 (イラスト)
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