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「サンタクロースが二月にやってきた」 【161/1000*絵本】

これまでも何冊か読んでいる今江さんとあべさんがコラボされた絵本です。

動物園のライオンとサンタさんのお話。動物園でライオンの親子は、冬になると寒いのでおりの中に入って、ぬくぬくと過ごしている。アフリカの話を聞かせたりしているところに、どしーんと天井から落ちてきた。何だろう??と警戒心を持つ親子たちですが、落ちてきたのはなんとサンタさん。

でも、ライオンたちはなかなか信じません。サンタさんがいろいろ説明をするのだけど、トナカイもそりもあげてしまって歩いて帰るところだという。表紙のイラストも確かにトボトボと歩いている様子ですね。

そして、サンタさんはめっちゃたくさんいるよと種明かしをする。たいていは、サンタさんがいっぱいとは書いてない絵本が多い中、正直に暴露しすぎだろ!と突っ込んでしまった。でも、まぁホントだしな。

さて、本当のサンタさんならプレゼントをちょうだいとねだるライオンの子どもたちに、何もかもあげてしまって持っていないサンタさんは困り果てる。しかし外に出て魔法のようなものを使って、雪だるまを作る。しかしおりの中に持ってくると溶けてしまう。

サンタ自身の周りに雪をまとって、サンタ雪だるまとなり、ライオンたちに外に出ておいでと。ライオンたちはサンタさんのプレゼントを嬉しく思うも、風邪をひきそうになり、すぐにおりに戻っちゃう。サンタ自身も風邪を引いてしまい、仕方なく帰り始める。最後はちょっと切なさが残るサンタさんだった。

【絵本のキーワード】
ライオン 親子 気のいいサンタさん 雪だるま プレゼント 切ない

「サンタクロースが二月にやってきた」今江 祥智 (著), あべ 弘士 (イラスト)



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