排除されているテーマに光を当てる
1.あったものが(突然)失われる
2.あったと思っていたものが違った
3.そもそも最初からなかった
いわゆるトラウマにもいろいろあるように思います。
災害、事件、事故など1のイメージが世間では一般的かもしれません。
当室では、2や3のテーマをメインで扱っています。
特に、人が育ってくる発達過程において、
2.両親や家族に十分に大切にされて育ったと思っていたが、どうやら何か違ったようだ。
とか、
3.両親や家族に衣食住やお金の面では十分に大切にされたが、気持ちの面でのサポート、ケア、関心を向けられることが、実はほとんどなかった。
といったテーマを取り上げて、気分、情緒、情動といった感情面での育ちや安定、成熟を目指していきます。
このような目的ですので、手間暇、時間がかかります。
それに、こういった課題があることに気が付くまでに、多くの場合かなりの時間を要します。
見ないようにしてしまえば、見なくても一生を終えられる場合もあるでしょう。
でも、「それは嫌だな」という方もいらっしゃるでしょう。
経済的な効率という文脈では、時間もお金もかかるし、効果の測定も難しいし、排除されやすいテーマかと思います。
事実、我々の身近には、このテーマを気軽に話せる場はそう多くありません。
それでも、こういった目的の場が必要だと感じる方は、たくさんいらっしゃると思っています。
排除されてきたものに光を当てて、じっくり取り組んでいける場があってもいいのではないかと思い、当室を始めました。
開始3年目に入りましたが、当初の予想以上に、多くの方にご利用いただく状況になっており、やはり、ニーズに溢れていることを確信する毎日です。
現在、ご予約がかなり埋まりつつある状況ですが、まだ少しお引き受け可能な枠はございます。
また、臨床観が近い、他のルームへのご紹介も行っております。
当室での継続が難しい場合でも、情報提供など何らかのサポートを行わせていただきます。
もし、ご関心があるようでしたら、ぜひご連絡ください。