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フランスガム個展|Nostalgie|ノスタルジー

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00_通販対象商作品A

作品名|ノスタルジー
アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ| 28.7cm×20cm
額込みサイズ|32.5cm×24cm
制作年|2020年(新作)

2009_N01_ノスタルジー

2009_N01_ノスタルジー_額

 だんだんと秋が深まっていく頃、不思議な音色と共に菫色の小部屋に舞い降りた「もしかしたら存在していたかもしれない世界」——本日、フランスガム様流の空想と哲学のあいだをやさしく行き来する展覧会が幕を開けました。

 そのトップを飾るイラスト作品、展覧会と同じタイトルを冠した《ノスタルジー》をご紹介致します。

 菫色とアブサン色が出会うノスタルジー国の刻限に、全てをふんわり包み込むようなやさしい面差しで佇む女神。雲のリズムにそってふくらむドレスの裾には森と湖が広がり、たわわな御髪の金色が、湖に反射しています。その光を受けた金色の額装もとても素敵です。
 そこはかとなく、フランスガム様ご本人に似ている面差し——問いかけと共に、わたしたちひとりひとりの内なる大地へ贈る、想像力の新芽を手に携えています。

 「もしも世界が今ある様ではなかったら、と想像したことがありますか。」——六日間に渡ってお送りする本展にて、ノスタルジーへの想像の旅をご一緒できましたら幸いです。

00_通販対象商作品A

作品名|誘い
アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ| 16cm×13cm
額込みサイズ|29cm×24cm
制作年|2020年(新作)

2009_N02_誘い

2009_N02_誘い_額

 次にご紹介するのは、「存在していたかもしれない世界」へと私たちを誘う妖精エートルを描いた一作。本展メイン・ヴィジュアルを飾った可憐なイラスト作品です。
 野薔薇色がかった菫色とアブサン色が混じり合うあえかな時空を纏って、わたしたちの世界に舞い降りました。ブーケからは馨しい香りとパウダリーな花粉が唯一の言葉のように放たれ、わたしたちにふと立ち止まって考えるきっかけを与えているかのよう。

 ブーケに煌めく金彩も素敵な一作をお家に飾れば、いつでもそこは「存在していたかもしれない世界」への入り口。

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上画像:本展メイン・ヴィジュアル(DM)

00_通販対象商作品A

作品名|遠い日のこと
ニス・アクリルガッシュ・木材(朴) 
作品サイズ|16.5cm×12cm×1.4cm
制作年|2020年(新作)

2009_N001_遠い日のこと_額

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 瀟洒なイラスト作品で知られるフランスガム様が、本展にて新しい技法である木製作品シリーズを初お披露目して下さいます。限定1点となる彫刻刀による作品、「遠い日の風景を誰かが木彫り」した一作です。
 
 夫人を誘惑するために白鳥に化けたというギリシャの神が夫人と共に彫られています。夫人の首から肩へのしなやかなラインが白鳥の流麗なラインに呼応するのは、彫った誰かの願いが刻まれているのかもしれません。菫色に色付けされた髪飾りにも、幸福な結末への願いが込められているかのようです。

 アルカイックな朴の風合いが「遠い日の風景」をより遠く感じさせ、と同時に彫刻刀でいままさに彫られたような生き生きとしたタッチが、彫った「誰か」を身近に引き寄せます。

 木材の素朴を生かしながらシックさも湛え、彫りの陰影が見る角度により美しく変化する一作。スタンドで立て掛けても、お好みの額装で飾っても素敵になります。

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