網代幸介個展|DAY 1
ミッドサマーを迎えた今日——
気鋭の画家・網代幸介さまの個展《ミス・ソーダのたのしいお茶会》が、ここモーヴ街2番地のオンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」でスタートしました(モーヴ街とは、5月に開通したオンライン上のストリートです)。
菫色の小部屋こと、霧とリボン実店舗(吉祥寺)に実際に作品を展示、会場の様子と作品紹介をオンラインで配信中です。今回も案内役を務めるのは、モーヴ街4番地・レミーのアトリエに住むカリスマ店員のレミーちゃん。今日の配信予定をフォトストーリーで紹介してくれました。
会期中は毎日、3つの記事を配信します。夕方までにDAY 1の「絵入りオリジナル・ストーリー」と「ティウェア」の記事を配信しましたが、お楽しみ頂けましたでしょうか?
網代さまの絵本や絵画でお馴染みのキャラクターたちも登場。謎が解明されたり、さらに謎が深まったり——
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網代さまと霧とリボンのコラボ紅茶セットの販売も本日よりスタート。嬉しいことに、販売開始早々、たくさんのお申し込みを頂きました。心より御礼申し上げます。
実店舗内にもホワイトとモーヴのバイカラーの紅茶セットのお箱がズラリ!
外出をお控えになられている方々が多い中、ご自宅でカジュアルにアートを楽しんで頂けるよう願いを込めて、網代さまのちいさな美術作品(フェーヴ|陶製の小さな人形)を封入した贅沢な紅茶セットをお届けしています。
ミス・ソーダの楽しいお茶会をぜひご自宅でも楽しんで下さいませネ!
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本日最後のご紹介は、個展会場のセンターを飾る大作絵画作品と、手製額の風合いも豊かな愛着湧くちいさな作品。網代さまが寄せて下さった作品ストーリーと共に、おやすみ前のひととき、皆様を夢の世界へご招待致します。
忘れられた夢。森で猫と出会った夢。猫はどこからやってきたのかしら。人懐っこさが、暗い森ではかえって心もとない。こんな森深くにきみをおいてはいけないし、けれど、私も行くあてがなくてここにいるのだからいったいどうしたものだろうか。夢からさめるまできみは寄り添っていてくれるのかしら。
夢の中の暗い森で出会った、少女と猫。はじめて出会ったようでいて、双子のようにたおやかな交感も伝わってくる不思議。
影みたいに少女に寄り添う猫の面差しは、悠久の時を生きてきた老練にも見えるけれど、しっぽのほうは、子猫のように甘えている。お互いがお互いを支えるソファになって、夢の続きをじっと待っている。
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デイジー姉妹は歌がとても上手でした。二人の息はピッタリでしたから、その歌声は倍音に何層にもふくらみどこまでものびていくようです。しかし、小さなオペラ会場では注意が必要でした。声が響き渡りすぎてバイオリンの根音がかき消されてしまうからです。
ソーダはデイジー姉妹にあるたのまれごとをされました。ソーダはだれよりも歌が音痴でした。そこで、デイジー姉妹はソーダと一緒に歌えば響きわたりすぎずち・ょ・う・ど・よくなるのではとにらんだのです。結果は最悪でした。会場から大きなため息がわきあがり、ソーダは倍音のような恥ずかしさで気が変になりそうでした。
ミス・ソーダが「音痴」であるとの一報が我々の元に届きました・・・! 舞台の上で、恥ずかしさで小さく固まっているソーダですが、その様子がなんともお茶目ですね。一つ目のエダがソーダの頭の上にティカップを乗せた時もそうですが、ソーダはとかく固まりがちな出来事に遭遇する率が高いのかもしれません。
お部屋に飾ったら、ソーダの愛らしい音痴を体験できる、貴重な一作です。
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作品名|猫
アクリル・キャンバス
制作年|2020年(新作)
作品サイズ|42.4cm × 52.7m
額込みサイズ|46.6cm × 54.2cm
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作品名|オペラ
アクリル・ミクストメディア
制作年|2020年(新作)
作品サイズ|12cm × 18cm
*裏面上部に小さなフックが付いていますので、壁掛け可能です
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