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くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》|予感
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新たな出会いの予感がする。
今度は、どんなヒルデガルトに出会えるだろうか。
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会場風景(以下同)
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時が止まったような静かな空間の中で、少女は一人、前を見つめている。いや、一人ではない。小さな羽根が風に運ばれて舞い上がる。その羽根はヒルデガルトにしか見えていないのかもしれない。
静けさの中に浮き上がるような心の動きが羽根となって、ヒルデガルトに寄り添うようにゆらゆらと揺れている。光は、ヒルデガルトと羽根を照らし、少女の不安を和らげ、門出を祝福しているようだ。
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ヒルデガルトの瞳には迷いがなく、穏やかさと聡明さに満ちている。風はヒルデガルトに予感を運んでいるようにも見える。これから訪れることになる大いなる運命を羽根とともに受け止めているのだろうか。
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少女の心が具現化された羽根と光の後押し。ヒルデガルト・シリーズ共同企画展のメインヴィジュアルとなる本作は、幼いヒルデガルトの心情を繊細に描き出した、予感にあふれる一作である。
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メインヴィジュアル
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薄赤のドレスを身にまとった可憐なヒルデガルトが、青い馬に乗って、修道院への道を進んでいく。作家は絵画作品「光を辿りて」で描き出したヒルデガルトの旅路の場面を、人形でも創り出した。
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前期グループ展「ヒルデガルトの小径」にて発表
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その動きはゆっくりと、だが着実に進み、まだ幼さの残るヒルデガルトの旅路を追体験することができる。こんなに愛らしいヒルデガルトを乗せた馬は、さぞかし誇らしかったに違いない。
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柔らかさと厳粛さが共存するマドンナリリーの面差し。白く優しい空気に包まれれば、頑なだった人の心のこわばりも解けていく。心のうちを明かせばきっとマドンナリリーは優しく導いてくれるだろう。
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くるはらきみの作品を通じて、また少しヒルデガルトを知っていく。
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会場風景|霧とリボン
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くるはらきみ|画家・人形作家 →Twitter
東京生れ。幼い頃より自然のある場所に憧れる。大学では油彩を専攻しながら独学で人形制作を始める。2000年に長野県に移住。季節の移り変わりを身近に感じながら制作活動をしています。くるはらきみ & 影山多栄子二人展《夏の夜》(2019年・霧とリボン)ほか、個展、グループ展多数。
熊谷めぐみ|ヴィクトリア朝文学研究者 →Blog
『名探偵コナン』からシャーロック・ホームズにたどり着き、大学の授業でチャールズ・ディケンズの『互いの友』と運命の出会い。ヴィクトリア朝文学を中心としたイギリス文学の面白さに魅了される。会社員時代を経て大学院へ進み、現在はディケンズを研究する傍ら、その魅力を伝えるべく布教活動に励む。モーヴ街5番地、チャールズ・ディケンズ&ヴィクトリア朝文化研究室「サティス荘」の管理人の一人。
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作品販売期間
【7月9日(土)23時~11日(月)23時】
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作家名|くるはらきみ
作品名|少女ヒルデガルト~小さな羽の旅立ち
油彩・キャンバス
作品サイズ|21.7cm×21.7cm
額込みサイズ|34.4cm×34.4cm
制作年|2022年(新作)
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作家名|くるはらきみ
作品名|小さなヒルデガルト
[人形]
オーブン陶土に油彩仕上げ・モヘア・布
[ポニー]
木・木の粘土にミルクペイント仕上げ
作品サイズ|人形身長23cm/ポニーに乗った高さ34cm
制作年|2022年(新作)
*車輪がついていますので、三編み状のリボンを引くと動く仕様です。
*車輪部からポニーを取り外すことができます。
*オンラインショップに別ショットの画像を掲載しています。
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作家名|くるはらきみ
作品名|マドンナリリー
油彩・キャンバス
作品サイズ|14cm×18.0cm
額込みサイズ|23.1cm×26.9cm
制作年|2022年(新作)
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