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拵えた文章を「なかったことにする」外部の破壊力

仕事に疲れ果てて、本当はnoteを更新する気はなかったのですが、いくらなんでもこれはひどいと思った記事に目が止まったので、書こうと思います。

なんやかんやで毎日noteのTLをチェックしている私。ほんの一部ではありますが、芸能人や知識人のnoteもフォローしております。
その中の一人の、あるnoteが目に止まりました。

声優・作家のあさのますみ(浅野真澄)さん。
彼女はcakesの連載を開始するはずでした。

詳細については彼女のnoteを読んでほしいのですが「誰もが創作・クリエイターになれる」と謳ったnoteの世界において、この仕打ちはあまりにも酷すぎると思ったのです。

私が知っている浅野真澄さんは「アニスパ」などのラジオでよく見る破天荒キャラ。炎上も自らネタにするくらいの器量を持った、度胸のある方です。
ですが、これまで関わってきた全ての物事に対してきちんと敬意を持って接する方でもあります。

彼女がテーマにしようとしていた「死」について。
センシティブだということはそれを書く本人が一番分かっていたことと思います。だから、関係のある人々に細やかな心配りをして取材に臨んだのでしょう。

cakesの副賞の意味は何だったの?書きたいことを書かせるのを応援するのがnoteじゃないの?連載が潰れた責任は誰が取るの?誰が悪いの?

自分の文章を誰かに読んでほしいがために長い間拵えてきた構想・アイデアを「炎上するから」と言って潰すのは、一メディアの責任になるのでしょうか?
彼女は幾多の炎上をくぐり抜けてきたプロでもあります。今回の件も炎上は覚悟していたのでしょう。注意書きやアテンションを設定する、などの代替案を提案したといいます。
ですが、cakes編集部はそれを許しませんでした。

書き手本人は、炎上とまでは行かなくとも何かしらのリアクションがあるだろうと想定して書いています。
それを恐れてしまえば、物書き失格です。誰かの琴線に触れた時点で成功なのですから。

でも、今のcakesは賛同してくれる人たちだけで楽しくやろうとする匂いしかしません。悲しいことに、それは今のnote界隈を見てもそうです。

noteは閉鎖的な村ではないはずです。書きたいことを書くために流れ着いたツールがnoteです。
私は、noteの住人たちにチヤホヤされたい気持ちはそれなりにありますけど、それがメインでここに住んでいるわけではありません。
炎上しようが紹介されようが面白いと思われようが、それは私の文章が起こした一つの結果に過ぎません。
cakes編集部は、書き手の文章の能力を無力化させるつもりなのでしょうか?

cakes編集部の皆様、これ以上noteユーザーを悲しませることはしないでくださいよ。
ネットメディアの世界はnoteのノリが通用しないんです。少しは外の世界を見ましょうよ。

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