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諸君、私は伊達巻が好きだ

2021年も残りあと数時間。明日になれば2022年になっている。

月日が立つのは本当に早い。
去年はテレアポでヒィヒィ言っていたのに、今は恵まれた職場に当たったこともあって比較的穏やかに新年を迎える。

青森の年末はオードブル&寿司と相場が決まっている。
豪勢な献立を囲んで家族団欒を過ごす。私は母とふたりきりでスーパーのオードブルと寿司を食べる。年の瀬の割にはいつもどおりの我が家だ。
ところ変わって正月の献立は、おせちと雑煮と煮しめ。今年は2人分のおせちを予約して、あとは好きなものをカスタマイズするというやり方を取った。
おせちでは伊達巻が一番好きなのだが、どうやら今年は大変な高値を更新しているらしい。

そもそも伊達巻の相場がわからない。
一回だけ、一人ぼっちで新年を迎えたことはあるが、その時は伊達巻が売り切れていたので買えなかった。
おせちというおせちがなくても伊達巻(と黒豆)さえあれば今年一年生きていけるという心持ちだったので、新年くらいは好きなだけ食べたい欲が勝る。

なので母に「伊達巻買って」とせがんだ。
しかし母は「700円以上する物なんか買えるわけねぇだろ!」と拒んだ。
私が食べたいからそのくらいのお金は出すのに。伊達巻を巡る司法取引は成立するのだろうか?
しかし実は、自分から提案しておいてまだ母に伊達巻代を渡していない。おまけに、今駐車スペースを見たら車がなかったので母は外出したことになる。

親子間の司法取引、頓挫寸前。
ぶっちゃけ私がスーパーへ行って好きなものを買うという手もある。
しかし、ただでさえ災害レベルの大寒波がリアルタイムで来ているという中での外出は危険である。街に繰り出したが最後、いつどこで渋滞に巻き込まれるやもしれないのだ。

畜生今日は体重に関係なく食べようと思っていたのに…!!
でも伊達巻は食べたいから買ってきて欲しい…!!

おせちの具材には意味合いが必ずあるという。伊達巻は学問成就の意味を含んでいるそうだ。

実はもう、来年に向けての準備を進めている。
といっても、ナレーター仲間に触発されて焦ってやり始めたというのが正しい。少しずつ、体制を整えていかないとこの先は厳しいだろう。

将来への投資という意味合いでは、学問成就は理にかなっていると我ながら思う。
なのでお母さん、お金は出すから伊達巻が食べたいです。

14:10追記

1500円以内で「伊達巻・角煮・野菜の肉巻きを買って来る」という条件で相互合意となりました。

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