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満員御礼の動画ワークショップで得た、「教える」ビジネスの可能性|第1回ワークショップ報告

こんにちは。Kiriです。
5月25日(土)に、KIRIN Inc.として初めて動画ワークショップ(以下WS)を開催しました。

結論から言うと、とてもいい反響をいただけたと同時に、「教えること」が今後のビジネスに繋がるヒントとなりました。

今回はそんなWSの内容や反響を振り返りつつ、今後の仕事についても併せてお話していきます。

その場で第2回開催決定。1日に詰め込んだからこその充実

【動画ワークショップ 1日の流れ】

午前中:オリエンテーション(以下オリエン)
・参加者15名を3チームにチーム分け
・Kiriから「動画を撮ること」についての講義
・事前課題についてチームでディスカッション
 ※事前課題【甲府について調べて、動画で取り上げたいテーマを1人1個以上考えてきてください】
・ソニーマーケティング担当者さんから機材紹介
 ※今回はソニーさんの機材をお借りしました

午後:撮影〜編集
・各チームのテーマに沿って撮影、編集
・上映会
・Kiriから講評
・終了後、2次会へ

ーWSの1日の流れを見ると、かなり内容が詰まっていますね。


Kiri:そうですね。駆け足になりましたが、参加者のみなさんが率先して動いてくれたので、最後まで形になりました。


ー主体性が高い参加者が多かったんですね。


Kiri:その要因のひとつがおそらく、時間の制約だと思うんですよね。各チーム「これにしよう」「やるしかない」のような、スピード感がありました。これはちょっと面白いと思いましたね。

とはいえ、たとえば1泊2日あればもう少し試行錯誤したり撮影したりする時間を取れたと思います。それはそれでいいものができると思いますが、1日でも形になることがわかってよかったです。


ー事前課題では、前もって甲府のことを調べてもらうようにしたんですね。


Kiri:昨年参加した講座『企画メシ』で学びましたが、「そもそも甲府とは?」という問いから「甲府という言葉を使わずに甲府を説明するならどういう言葉を使うか?」という発想を交えて課題を出しました。

ー参加者の反響はどうでしたか?


Kiri:とてもよかったです。初めて会う人たちと共同でひとつの創作活動をすることで、コミュニケーションが活発に起きて、結果二次会もめちゃくちゃ盛り上がったんです。WS参加者15人中13人が参加してくれました。


ーすごい、ほぼ全員ですね!楽しそうな雰囲気が伝わります。


Kiri:お互いの仕事や近況など、詳しい話は二次会でしてくださいね、というオペレーションで組んでたんですよ。


ー事前にそう呼びかけていたんですか?


Kiri:そうです。朝のオリエンのタイミングで伝えていました。

みなさんからその場で「第2回はいつやるの?」って言われるくらい反響はよかったですね。今回WSを共催したグループ会社PANDA代表の丸茂さんとも「これ、いいね」と言っていて。次回は8月24日を予定しています。


ーその場で第2回が決まってしまうなんて……!どれほど反響が良かったのかが伝わってきます!

集まる場さえ用意すれば、繋がり、盛り上がる

ーWSの参加者は、動画初心者の方が多かったんですか?


Kiri:15人中11人くらいは初心者でしたね。


ー動画制作を全然やったことがない中でWSに飛び込むのは勇気がいることだと思います。参加者が参加を決めた動機はどのようなものがありましたか?


Kiri:動機は様々でしたね。仕事のために勉強しにきた方や、地域や場所の魅力を発信する考え方を学びにきた方、ソニーのカメラを使ってみたいという人もいました。あとは単純に僕のファンの方もいました(笑)

他にも、「初めて会う人たちと交流できる場所に行きたい」「動画や写真を撮っている人と繋がりたい」など、リアルな場を求めて来てくださった方もいました。


ーオフラインで会うことの大切さを伝えていたKiriさんにとってまさに、WS開催の動機に合っていますね。


Kiri:動画制作はひとまず置いといて、初めて会う人たちの機会創出ができてよかったです。

たとえば「BBQでいちばん美味いカレーを作ったチームが優勝」と企画しても、同じくらい盛り上がると思うんです。それと同じで、場と企画があればそこで盛り上がって繋がりができるんですよね。


ーなるほど。動画はあくまで人を集めるための手段に過ぎないんですね。

「どれをどの深さまで教えるか?」教えることの難しさと可能性

ーWSの準備にあたって大変だったことはありますか?


Kiri:オリエンの資料を作るのが難しかったですね。動画は教えることが広すぎるので、時間の制約がある中で各項目どのくらいの深さまで教えようか、そこの塩梅が難しかったです。

実際使用したWS資料の一部

ー教えようと思えばどこまでも教えられますもんね。


Kiri:撮影だけでも奥が深すぎて、1年経っても教えきれないので……。1本の動画を作る全体のフローの上澄みだけを1日でさらっとやりました。


ー今回は初心者の方がほとんどでしたが、実際に教える立場になって気づいたことはありましたか?参加者の理解度や、ここはもっと深く教えてもよかったと思うことなど。


Kiri:「そっか、その前提から説明する必要があるな」と思うことはありました。
あとは、自分の中で「これは普通こう撮るでしょ」と無意識に思っていたものが、みなさんが実際撮っているのを見て「そういう方向で切り取ることもあるか」という気づきもありました。


ー自分の仕事を他の人がやっているのを見ると、「こういうやり方もあるのか」と新しい発見を得ることもありますよね。今までの固定概念が揺らぐというか。


Kiri:そうですね。自分と参加者の方たちとの様々な違いを確認できました。

「山梨で映像を教える」ポジション獲得へ。一発目開催で認知を狙う

普段撮られることがないから新鮮ですね

Kiri:そもそもなぜこのWSをやったかというと、それをやっている会社が地元山梨に無いからなんですよね。だからこそ我先に一回目を開催したらその席を取れると思ってましたし、これは一種の賑やかしや話題を作るのが裏の目的なんです。

今回山梨の新聞の取材が入って、ちょうど今日(6月18日)記事があがってました。何人か「載ってたよ!」と連絡くれましたね。

記事になったのはうれしいですよね

Kiri:自分で企画を組んで、それがニュースや話題になればうれしいですし、それらは少なからず会社の認知を拡げてくれると思っています。
弱者の戦略というか、専業の営業マンを抱えていない、大きい組織じゃないからこそできるPR手法だと思うんですよね。

そしてこれで実際に一件、山梨の高校生・大学生に動画を教える講師の仕事が決まりました。


ー早速ですね!どういった内容なのでしょうか?


Kiri:男女共同参画社会の実現を推進することをはじめとする男女平等のテーマで、高校生・大学生に動画を作ってもらう内容です。このテーマは会社として大事にしたいSDGsの文脈ですし、もしかしたらそこから「映像で仕事したい」と思ってくれる学生さんが出るかもしれないじゃないですか。学生さんとも繋がりたいと思っていたので、とても有意義な機会になりそうですね。

そしてその動画は、県内の小中学生をはじめ多くの大人の人たちにも見てもらう予定です。


ーいいですね。学生さんに教えるとなると、今回のWSで得た「初心者に教える」経験が活きそうですね。


Kiri:そうですね!これは僕の勝手な印象ですが、映像クリエイターさんは職人気質な人が多い印象がありまして、対外的なコミュニケーションや発信を積極的にしている人がまだまだ少ないと思います。

僕は学生のときからそういうことに慣れているので、このポジションは積極的に取っていきたいですね。「教えること」は、長い目で見てKIRINのひとつのビジネス領域としてやっていきたいです。


ーなるほど。「教える」需要は絶えないと思いますし、教えることで自分の勉強にもなりますよね。


Kiri:つまり自分のためになるんですよね。勉強したことをアウトプットすれば身になるじゃないですか。
今回のWSで、知識の棚卸しができた感じがします。もちろん、教える立場として、まだまだ勉強が足りない部分や弱いところも見つかりましたが、現時点での僕自身が持つ知識量や経験量に対する解像度がめちゃくちゃ上がりました。今回のWSでいちばんの学びになったのは間違いなく僕ですね。

ほんと、常に勉強が必要だな〜と感じました。

現在・これからの主なお仕事

①山梨県内の高校生・大学生に動画の作り方を教える

上記でもお話した、男女平等をテーマにした動画作成の講師を担当します。今年の8月から3回に分けて開催予定です。

②河津町の河津桜PR動画

https://youtu.be/eLPVSVmpP28?si=bV9foXIwgjHsL9EZ

昨年と今年で2年連続で制作させていただきました。

河津町は僕が学生のときからよく通っていた町なので、実際に遊びに行っていた思い出のある町のPR動画を2年連続で作らせていただくのはすごく嬉しいです。

③農業と女性の活躍をテーマにしたドキュメンタリー制作

サステナブルの理解を深めたきっかけ『HERO CAMP』に参加します

「サステナブルを体感するガーデンフェス」がテーマのHERO CAMPが、6月22日に開催されます!
僕がサステナブルの理解を深めたきっかけになった場所なので、今年も楽しみです。


株式会社KIRIN
代表取締役 桐原侑希

取材・執筆・編集
ライター Mika Endo

取材日:2024年6月18日

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