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#12 Pandora's Box
This is me
私は英語が喋れない。
英文科の大学を卒業したのに、だ。
さらに言うとその大学に入る前は児童英語教育を学ぶ専門学校にも行ったのに。
卒業してから16年。英語に触れる暮らしをしていなければ、まぁそれが普通なのかもしれない。
それにしても、だ。
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そもそもなぜ英語を?
No one saw the big spaceship over the Browns' house.
No one saw the little orange men. Only Pete saw them.
これは中学2年生の時のニューホライズンという英語の教科書に載っていた、「Pete and the Orange Men」というお話の最初の一節。
英語のスピーチコンテストがあると聞き、承認欲求強めな私は名乗り出た。
他にも何人かが立候補し、課題となっていたこのお話で校内選考が行われた。
どうやら私は耳から聞いた音声を、それっぽく発するということに長けていたらしい。(歌もそう。昔教わったボーカルの先生によると、テクニックとして教えたいことはできないのに「こういう感じ」と見本を聞くとそれっぽくできるタイプらしい。人の話し方を真似るのも得意。)
英語の先生がダビングしてくれたテープを何度も何度も聞き込み、ほとんど見本通りにピートとオレンジマンの話を再現できた私が校内選考を制した。
コンテスト当日の記憶はほとんど無いが、県で3位の賞状は今でも実家に飾られており、これが「私、英語行けるんかも!」と思ったはじまりだった。
気にしているから、気になる
学生時代のことはまぁ良しとして、ここ最近「また英語を勉強したい」と思う機会がいくつかあった。
①渋谷駅にて
5月の渋谷駅でスウェーデンから旅行で来たという老夫婦に、田原町までの行き方を聞かれた。もちろん、英語で。
とても拙くはあったが、銀座線乗り場まで案内し、ICカードの有無を聞き、無いというので切符を一緒に買ってあげて、大体30分ほどであるということ、15駅だか16駅だよ、と教えてあげた。
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永遠に改装工事が終わらない渋谷駅の階段を一緒に上る間に「あなたはお仕事が終わってお家に帰るの?遠いの?」などと聞かれもしたので、「うわ。この人全然話通じないやん!他の人探そ!」とは思われていなかったようだ。笑
銀座線の改札でそれぞれハグしてお礼を言ってくれたので「You're welcome! Have a nice trip!」と返した私。内心はめちゃくちゃ焦っていた。笑
どうにか通じてよかったーーー!と。
そして、やはり英語は話せるに越したことはないな、と子どもたちを英語教室に通わせることを決意した日でもあった。
②我が家の英語教育
この渋谷駅でのことがあり、さっそく近所の大手英語教室の体験レッスンを申し込んだ。
6年生の娘だけのつもりでいたが、4年生息子も行く言うので連れて行くと日本語も英語もよく喋る楽しい先生を気に入って入会となった。
さて、迎えたレッスン初日。
子どもたちだけで良いというのでお言葉に甘えて帰りを待っていたら、息子が泣き腫らした顔で帰ってきた。お姉ちゃんに聞くと、レッスンの途中でメソメソしてしまったらしい。
え。
母にはわかる。これ、息子はもう嫌なんだろうな、と。笑
息子に泣いた理由を聞いたら「全然わかんなかったから」と大泣きした。
変にシリアスな感じを出すのもな、と「えw逆にわかると思って行ったん?ある日突然おぉ!って日がくるから耐えよ?」と笑ってあげたら泣き止んだ。
心の中では「ないないない!入会金と教材で4万払ったの!辞めるとかないない!」と叫びまくっていたけれど。
結局泣いたのは初回だけで、どうにか最初の1ヵ月を乗り切った。
この前は1か月のまとめテストがあって、満点のお姉ちゃんのあとに気まずそうに70点の答案を提出してきた息子を「えええ!70点もとれたの?先月なら0点だったのにすごいねぇ!」と褒めちぎった。
私は子どもにすぐ怒るママだけど、英語に関してはネガティブイメージを持たせないために絶対に怒らないようにしようと思っている。ブチ切れてトラウマにでもなったら一生後悔する。
そして、英語学習の最終形態が「こんな大人」だと絶望させたくないので私も再び勉強したいと思った。
③洋楽
私は洋楽はほとんど知らない。
それは英語を勉強していた学生時代もそうだった。
周りではアヴリル・ラヴィーンがどうだこうだと話が飛び交っていたが、私にはその文化は入ってこなかった。
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でも最近よく聴くプレイリストに入っているおしゃれな洋楽たちの歌詞がわかったらいいのに、と思っている。
Pandora's Box
つまり、私にとっての英語はやはり興味はあるし触れると勉強した方がいいなとは思う、でもダメな自分を認めざるを得ないというパンドラの箱化した存在になっていた。
学びに遅すぎることはない。
やり直すのは恥ずかしいことでもない。
英語を専攻してました、全然話せないんですけどね…な自分がとても嫌だ。
そしてそれに、時が経ったからと言い訳も添える自分も。
ダサいとか、かっこ悪いとか、一体誰からの評価を気にしているのだろう?
学びたいという意欲こそが、自分を成長させる一番の原動力であることを最近の私は知っている。
そうだ。TOEICを受けよう。
現状を知ろうではないか。
私が初めてTOEICを受験したのは18歳。
たしか450点ぐらいだった。
ハイスコアは大学3年の時に820点。
ただしその前後は720点程だったから、奇跡でも起きたのだろうけど。笑
まあよい。受けてみようじゃないの。
おおん(´・_・`)
7/28はすでに予定がある。
8/25にしよう。
よし、決めた!
8/25(日) ユーコ16年ぶりにTOEIC受ける!
できる範囲で勉強はしてみるが、何点でもいいのだ。
「自分の現在位置」を知ることが大切だと、高校野球の推し監督、仙台育英高校の須江監督も言っていた。
また一つ、挑戦したいことが見つかった。今日はいい日だ。
今日のユーコ
土曜日。ついに待ちに待ったコーチングクラスの初回でした。
詳しい内容は触れませんが、私はとにかく感動しました。
学びたいという意欲を持った仲間たちと同じクラスになれたことが、何よりの収穫です。
コーチングを学ぶ過程では自己開示も必要で、何度も傷ついて、何度も瘡蓋を作ることになる、と聞きました。
それはとても勇気がいることでしょう。
1人では絶対にできないこと。
でも、この人たちとなら、この人たちになら、と直感だけどそう思いました。
英語コンプレックスを掘り返すのは、私にとってとても大きなことでした。
コーチングを勉強するよ!と投稿したインスタ(個人の鍵アカのやつ。ーこれも結構勇気を出したー)を見て、専門学校時代の友人が応援してる!と送ってくれたDMからもパワーをもらえました。
A big thank you to Naoko♡
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