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「Beauty Blossom煌めきの塾」ブログ油屋の歴史と価値、教育との連携

京都にある老舗の油屋店を仕事の絡みから訪問しました。
今日は油屋の歴史と今後について考えてみました。

油屋の歴史

油の歴史は、平安時代から室町時代にかけて、油屋が宮中や貴族、寺社に油を供給する特権を持っていた時代から始まります。
当時、関西では大山崎油商人がその地位を支えていました。
しかし、戦国時代の織田信長による楽市楽座政策により、油屋の特権が崩壊し、市場が自由化されました。
江戸時代には流通経済が発展し、庶民にも安価な油が普及しました。

明治時代になると、油の食用利用が広がり、需要が大幅に増加し市場が拡大しました。
近代以降、技術の進歩により油の大量生産が可能になり、価格が下がるとともに、市場に化学製品や合成油が登場しました。
これにより、伝統的な高品質な油の市場は縮小し、多くの油屋が経営を続けられなくなりました。

山中油店の現在の価値

現在も京都で営業を続ける山中油店は高品質な原材料と伝統的な製法を守り続けることで、ニッチな市場で強みを発揮しています。
高品質な製品を求める顧客や、伝統的な製品を好む顧客に特化したマーケティング戦略を展開しており、信頼とブランド価値を高めています。
特に、エコロジカルな製品やオーガニック製品の提供により、環境意識の高い消費者や健康志向の消費者にアピールしています。

山中油店と教育との連携

山中油店は、伝統的な技術や文化的価値を次世代に伝えるために、大学などの専門機関と連携しています。
この連携により、学生たちに歴史と価値を伝えています。
これにより、伝統産業の理解を深めるとともに、文化的価値の継承にも貢献しています。
このような連携教育を「Beauty Blossom煌めきの塾」でも取り入れ、女性教育に活かしていきたいと思います。

参考文献
・山中油店ホームページ
・赤岡仁之「リーダー企業の対ニッチャー企業戦略―競争対抗戦略の体系化に向けて―」マーケティングジャーナル1992
・山田英夫「市場の側面から見たリーダー企業が同質化できないニッチ戦略」早稲田国際経営研究2016
・辻義浩「近代移行期における山城地方の製油業―鳥羽屋の事例分析を中心に―」社会経済史学2001
・日油株式会社食品事業部 日比野英彦「歴史や文学に記載されている油脂」オレオサイエンス2010


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