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親の気を引きたくて、必死に頑張り続けていた小さなわたしへ

長女 10歳に対して、どう関わっていいかわからないというイシュー(課題)が表面化。

最近、長女は、自分の要求や聞いてほしいことが私にすぐに伝わらないと、へそを曲げ、「もう、いいや!」と部屋にこもってしまう。

ツンツン、イライラした態度。

たしかに、「思春期に入った」と言えばそうなのかもしれないけど、それだけでは片づけられない感覚も感じていた。

長女は、兄、妹二人の4人兄弟の2番目。

物分かりがよく、手があまりかからないタイプ。

私は、まだ幼い妹たちのお世話でいっぱいいっぱいであまり長女にかまってあげられなかった。

私自身も長女で、いわゆる「いい子」タイプ。

母親はいつも忙しそうで、幼い頃、かまってもらえず、さみしい思いを隠して大人になった。

だから、長女はさみしいんだろうな・・・と頭ではわかっているのに、どう関わっていいかわからない。

数日前に、足をひねって痛めた長女。

「痛い、痛い」とアピール。

長女のために湿布を買ってこようとしてうっかり忘れたり、妹たちを寝かしつけてからお手当するって約束して寝落ちしたり。

意識的ではないにしても、私は母親として、長女をがっかりさせるようなことが続いてしまい、長女に対して罪悪感も強く感じていた。

長女と向き合うことを避けている「何か」があるように感じて、寝落ちした次の日の早朝、ふとんの中でインナーチャイルドに逢いに行く。


【インナーチャイルドと出逢う、つながる、和解する】

チャイルドに逢うとき、つながるカギになってくれるのは、フェルトセンスとよばれる身体感覚。

長女と「関わりたいのに、関われない」ときに感じる、体の感覚を思い出す。

・胸がキューっと締まる感じ

・耳がツーンとする感じ

その感覚をもとに、「それを感じているのが、こどもだとしたらどんなだろう?」と、自分の内側にいるチャイルドを探してみる。

インナーチャイルドセラピーで大切なのは、自分自身がチャイルドの「成熟した親」となること。

チャイルドの親になってチャイルドを保護し、チャイルドの真のニーズを感じ取り、満たしていくこと。


今回、感じたのは 10歳 ゆみちゃん。

どんなに母の気を引こうと頑張っても見てもらえなくて、「母の気を引く」ということが「生きる証」になってるチャイルド。

「私は愛されてない」という痛みにふたをして、頑張り続けてる。

まず、ママとして私がしたのは、チャイルドとともに「痛み」に触れること。

「がんばってもお母さんにみてもらえなくて、さみしかったね」

「とっても悲しかったね」

「ゆみちゃんが望むように、お母さんに愛してもらえなかったのは、とっても残念なことだったよね」

「でも、そのことが起こったのはゆみちゃんのせいじゃないよ。

ゆみちゃんはちっとも悪くないよ。

自分を責めなくていいんだよ。」

・・・そんな風な声掛けをしていくうちに、チャイルドにも変化が。

涙があふれ、抑えていた感情が蘇ってくる。

「感じたままを感じていいよ」

チャイルドに寄り添うイメージ。


すると、私の中にじわじわとこんな理解が降りてきた。

・このチャイルドは、母の「関わらない」「かまわない」というやり方が、愛だと勘違いしているのだということ

・母のことが大好きだから、母をまねて、長女に対しても一生懸命「関わらない」「かまわない」やり方で愛を伝えようとしていたこと

・母も私と同じで、「関わらない」という方法しか知らずに、どう愛せばいいかわからず、もがき苦しんでいたのかもしれないこと

つまり、母もわたしを愛してなかったのではなく、愛したくても愛し方がわからず、もがいていたということ

この事実は、チャイルドにとって大きな癒しになった。

【「わたしは愛されていない」という場所から、本当の愛へ】

ゆみちゃんは、「愛されていないわけではなかった」と知って、すごくすごくほっとしてた。

あ、そうなんだ~って。

がむしゃらに頑張ってたのに、もうしなくていいんだねって、びっくりしてる表情。

それから、ゆみちゃんと「関わらない」というやり方を手放して、「これからは、心地よく関わって愛を伝える」と約束した。

【リアルチャイルドを癒す】

ゆみちゃんの心がほどけたら、今度は長女のことも「このままじゃいけない!」と、長女との関係をやり直すことを決めた。

まだ早朝。

ベッドでスヤスヤ寝てる長女のもとへ行き、抱きしめ、添い寝しながら痛めた足にお手当。

長女も寝ぼけまなこで、私に身を寄せてきた。

「ごめんね」と「大好きだよ」という思いを込めながら、お手当してると、涙が流れてきた。

今まで抵抗してたけど、本当はわたし、長女にこうしてあげたかったんだ。

どこかにあった「長女を愛せていない」という罪悪感。

だけど、

私は愛せないわけではなく、愛し方を間違えてただけ。

愛する思いはこんなに、こんなに大きく深かったんだ。

自分が愛おしくなる。

「ごめんね。ママ、愛し方を間違えてた。

あなたのこと、心から愛してるよ」

お手当しながら伝える。

そして、そのうち、長女は私の気を引くために、私のインナーチャイルドを無意識で演じていたのかもしれないとも感じた。

そのチャイルドにも意識を向け、私のもとへと呼び寄せ、抱きしめた。

戻ってきたチャイルドは、とってもピュアなハートの持ち主。

これじゃ、防衛しないと、この世で生きていくの大変だよね。

その子に声をかける。

「すごくきれいなこころだね。

誰も守ってくれる人がいなかったから、ツンツン・トゲトゲして自分を守るしかなかったんだね。

でも、もう傷つくことをこわがらないで、大丈夫だよ。

傷ついたら、ママがケアしていくからね。

戻ってきたチャイルドも安心して、体の力が抜ける感じ。

それから、お手当てしながら、長女にも心で語りかけた。

「長女ちゃん、もう、ママのチャイルドを演じなくていいよ。

この子は、ママの中にいた子。

もう、チャイルドはママのもとへ戻ってきたよ。

あなたはあなたを生きていいんだよ」

長女も寝てはいるけど、表情和らぐように感じる。

インナーチャイルド=リアルチャイルド(実際のチャイルド)と言われるけど、本当にそうだなぁって実感。

リアルチャイルドは、こんな風に、親のインナーチャイルドと同化するのかもなぁ。

【インナーチャイルドが癒されると、現実も動く】

朝、起きてきて顔を合わせた長女は、すっきりした表情。

ツンツン・トゲトゲしておらず、とっても素直。

「足もそんなに痛くなくなった」と笑顔。

長女との間の緊張が和らぎ、自然にエネルギーが流れる感覚。

これには、主人もびっくり!!!


さらにびっくりなのは、長男(小6)にも変化があったこと。

なんと、長男、今まで私が何度言っても聞かなかったのに、朝起きてすぐに、部屋の片づけ&掃除を自主的にやり始めてた!!!

インナーチャイルドが本当の愛を受け入れただけで、こどもたちのこの変化!!!!

自分でもびっくり!!!!

「愛されてない」という痛みを抱えたこのチャイルドたちは、それだけ、こどもたちとの関係性に大きな影響を与えてたってこと。


私自身、セラピーを受け始めてもうすぐ3年。

地道に、インナーチャイルドに向き合い、「積み重ねてきたもの」がようやくここにきて、芽生えはじめたなぁと感じる今日このごろ。

ハートエデュケーションセンターの認定セラピストとして、これから、インナーチャイルドセラピーや、インナーチャイルドグループワークもしていく予定。

お楽しみに!

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