3月30日は、マフィアの日&信長の野望の日&アメリカがアラスカを買収&国立競技場が完成
【マフィアの日】
1282(弘安5)年3月30日、イタリア・シチリア島で、マフィアの名称の由来とされる「シチリアの晩鐘事件」が発生したことにちなんで、記念日が設けられています。
《晩鐘事件のざっくりな概要》
当時、シチリア島は、フランス国王の叔父にあたるシャルル・ダンジューの苛酷な支配下にありました。
そんな中の1282(弘安5)年3月30日は、復活祭翌日の月曜日だったこともあり、晩祷のため教会の前には、大勢の市民が集まっていました。
そこに、フランス兵の一団が、その土地の女性に手を出そうと接触。
手を出された女性の夫が妻をかばうも、兵士を刺してしまったことをきっかけに、その場に居合わせた他の市民も、それまでの圧政の憤懣をぶつけるように、フランス兵に襲いかかりました。
その勢いは激しく、兵士一団を全員殺害してしまうことに。
この時、偶然にも、折よく晩祷を告げる鐘が鳴ったことから、この出来事は、シチリアの晩鐘事件と呼ばれました。
この事件の一報がシチリア全島に拡がると、圧政に耐え続けていた他の市民の不満も爆発。
以後、フランス人は、見つかり次第殺される事態にまで発展しました。
この一連の流れから、過酷な支配を敷いていたシャルル・ダンジュー一族は、シチリア島から追放されています。
《マフィアの語源》
諸説あるものの、上記晩鐘事件直後に市民の間で使われた合言葉「Morte alla Francia Italia anela=意訳:全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び」の頭文字をとって「mafia:マフィア」と呼ばれるようになったのが元々の由来とされています。
同事件は、本、演劇、戯曲などの多くでも題材にされ、時代とともに、言動や性質も変容していくにつれて、今日のようなイメージになったとされています。
【信長の野望の日】
1983(昭和58)年3月30日、戦国時代をテーマとした歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」の第1作が発売されたことにちなんで、同作品の制作・開発などをおこなっているコーエーテクモゲームスが記念日に制定しています。
後にシリーズ化される同作は、新しくなるごとに、登場する武将、下剋上の疑似体験、戦国時代を自分好みにカスタマイズ、攻略・軍略の緻密さ、(領土)運用の難しさなどなど、多く魅力的要素が追加・更新されていき、日本史の戦国時代は「信長の野望」のゲームで理解を深めたという世代や歴史好きは多く、多方面から多くの支持を集めています。
《余談》
日本初の歴史シュミレーションゲームは、同じくコーエーテクモゲームス社から、1981(昭和56)年10月26日に発売された「川中島の合戦」で、10月26日は「歴史シミュレーションゲームの日」として、記念日が設けられています。
【アメリカがアラスカを買収】
1867(慶応3)年3月30日、当時ロシア領だったアラスカの土地を、アメリカが720万ドル(円換算約8億900万円弱)で購入するとの条約に調印しました。
アラスカは日本の約4倍の面積があり、アメリカの購入価格は、1平方メートル辺り、わずか5セント(円換算約10円弱)とかなり破格での購入でした。
が、当時のアメリカ国内での評判は、白熊だらけの動物園や、何も入らない冷蔵庫と揶揄されるなど、すこぶる悪いものでした。
しかし、19世紀末に、カリフォルニアで起こったゴールドラッシュからの流れを受けて、アラスカの土地調査が行われた際に、アラスカには天然資源が豊富だということが分かると、「世界一冷たい宝石箱」と称され、その評価は一転しました。
【国立競技場が完成】
1958(昭和33)年3月30日、東京・神宮外苑に「国立霞ヶ丘陸上競技場」が完成しました。
国立競技場の愛称で親しまれていた同施設は、総工費:13億円以上、敷地面積:22,000坪、収容人数:約58,000人で、当時としては国内最大規模を誇る総合運動競技場であり、1964(昭和39)年に開催された東京オリンピックの開閉会式会場にもなりました。
が、老朽化、収容人数の増幅計画などの諸問題や、2020(令和2)年に開催予定だった東京2020オリンピックに向けて、同敷地に、新たに「新国立競技場」の建設が決定したことから、2015(平成27)年にその役目を終え、諸々は新国立競技場に引き継がれています。
そして、この日は、国立競技場落成記念日として制定されています。
(以上、ネット検索より)