見出し画像

元キャバ嬢がアメリカで大学院生になった話 vol.0

こんにちは。きららです。

こんなにも梅雨らしい梅雨ってなかなかないですよね。土砂災害も続き、雨が大嫌いな私にとっては非常に鬱陶しい季節です。このジメジメした空気の匂いを嗅ぐと、ぼんやり一年前の出来事を思い出します。

突然なのですが、実は一年前私はキャバクラ嬢でした。

いや別に今時普通の女の子がキャバ嬢やパパ活、ガールズバーで働く事は珍しくないのですが。(そんな社会もどうかと思うけど)実際1年前の私にとって、結構キャバ嬢を始めることにはものすごーく抵抗がありました。

勘違いしないで欲しいのですが、私自身は水商売を差別する気はありません。門りょうさんや桜井野の花さん、ローランドさんはYouTubeも見てて大好きです。てか映画『バーレスク』を小さい頃にみた衝撃以来、そのパッションは現在のドラァグ・クイーンヲタにまで反映されています。

私が水商売を恐れた主な理由は、その名の由来の通りなのです。水商売とはそもそも、先の見通しが立ちにくく、世間に依存する不確定な職業を表す俗語でした。つまり、どれだけ自分が頑張ったとしても、その努力に見合う対価を得られる確率はとても低い。履歴書にもかけない、人にも話辛い、金銭感覚が狂う。大金は手に入るかもしれませんが、その仕事に対する頑張った時間と血肉が、するすると泡のように消えてしまいかねないのが怖かったんです。

じゃあ何でお前はキャバ嬢やっとってん、って思いましたよね?答えは簡単です。私はどうしてもどうしてもアメリカに留学したかったから。でも、最大の問題があったんです。金が足りない。

アメリカ留学と聞くと、大抵の人間は嫌味を言ってきます。「金持ちの道楽や。」って同じ研究室の猿みたいな顔した先輩に言われたときは頭をかち割ってやろうかと思いました。確かに両親のバックアップは必要ですし、私も仕送りをいただいています。しかし、私は授業料400万円を自分で賄わなくてはいけませんでした。

留学の5ヶ月前、私は授業料があと100万円足りないことに気がつきました。当時の私は大パニック。ヤバイ。何とかせな。入金が迫ってる。でも入試の勉強もせなあかん。…もしその時、闇金ウシジマくんがいたら私は格好のカモになり、今でもカウカウファイナンスで土下座しまくっていたことでしょう。ですが幸運にも、ウシジマ君も山田孝之も知り合いではありません。切羽詰まった私は覚悟を決めて、5ヶ月間だけキャバ嬢になることを誓ったのでした。

…とまぁこんな感じで、私が大学を卒業してからキャバ嬢を経て、アメリカに無事留学できた体験談を残そうと思います。海外旅行や留学好きの方はもちろん、「金持ちの趣味」と腹の底で笑っていた君たちのために。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?