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5G 読書記録

まとめ
5Gとは、「第5世代移動通信システム」のことで、これまでより高い周波数帯を用いた無線通信システムだ。5Gは大きな3つの特徴がある。「低遅延」「多数同時接続」「超高速」だ。本書はこの3つの特徴を前提として話が展開されていく。

5Gがここまで注目されているのには理由がある。1G(電話)、2G(メール)、3G(写真)、4G(動画)と世代ごとにパラダイムシフトが起きている。サービスそのものが問われることになり、これまでに数多くの巨大企業が凋落してきた。そのような背景に加え、5GではIT産業のみならず、すべての産業分野を横断し、かつbtobサービスも創出されることになる。一説によれば5Gによって2,200万人の雇用が創出されるという。

5Gで何ができるのか、挙げればキリがないが自動運転、建築作業支援、介護支援、ヘルスケア、AR・VRなどだ。ただし、これらは今すぐに劇的に変化するわけではない。理想はあるけれど、そこには必ずステップがある。

そして、誰が変えるのか、より多く取り上げられていたのが日本では4大通信事業者(楽天、ソフトバンク、nttドコモ、KDDI)で、世界では中国のファーウェイや米ベライゾン韓国のskテレコムなどの通信事業者を筆頭にデジタル覇権争いは熾烈を極める。

他にも、5Gを支えるテクノロジーとして「コアネットワーク」「エッジコンピューティング」「massive MIMO」「ネットワークスライシング」「自営BWA」など。wifi6についても少し触れられている。

感想
本書では5Gによって「何ができるのか」「何が変わるのか」「誰が変えるのか」「5Gを支えるテクノロジー」を簡単に知ることができる。深掘りしていくと、本一冊ではまとめられないだろう。全産業が対象というのも大きなキーワードで、ITに直接関係がない方にも是非一読を勧めたい。
個人的には、三章のモバイル興亡史が面白く、さらに詳しく知りたいと思った。また、ファーウェイの理念と板挟みに遇いながらも自らの哲学を貫いてるところには関心を持った。詳細についてはよく知らないので、あまり言及は出来ないが、今後調べてみたいと思う。

次に読みたい本
「イノベーションのジレンマ」…本書でも登場したが、言わずと知れた名著。昔から読みたいと思っていたものの手に取らずにいたので、読んでみたい。

「ファーウェイ関連の本」…ファーウェイに非常に興味を持ったので、機会があれば探して読んでみたい。

「モバイル史」…iモードに代表されるモバイルの歴史を辿ってみたいと思った。
検索にかけても中々それらしいものがヒットしないので、もしお勧めがあれば教授していただきたい。

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