あいさつは大事

多くの学校で挨拶には力を入れて指導しているようです。本校もしかり。誰もいない校門で、下校時、振り返って頭を下げて帰っていく生徒もちらほら。本校の素晴らしき伝統なんだとか。

ま、学校の伝統の多くは、進歩なき繰り返しですが。

僕は空気に頭を下げることなど、バカらしいと思っています。おそらく、先生に見られているかもしれない、と思って、礼をしているのでしょう。心がこもってないのは、明白。

運動部の生徒たちが、すれ違う教師全員に、大きな声で挨拶します。挨拶は、コミュニケーションのイントロ、その後が大事。でも、そんな礼儀正しい生徒たちは、挨拶したら、もうそれで終わり。顧問に強制されているのでしょう。

学校での挨拶は、忠誠の証。起立、礼、着席、と当番の号令で、授業の始まりと終わりに、生徒たちは教師にご挨拶します。まるで、ハイル・ヒトラーのようです。

だから僕は、授業の挨拶、起立礼着席はやめちゃいました。いちいち頭を下げられても困ります。媚を売られたくないし、心のないお辞儀も逆に不快。

あいさつは、さりげないのがいいんです。自然に会話が始まるような。実社会での挨拶は、一秒で好感を持ってもらう高度なコミュケーション技術。

移動カフェ時代、それは痛感したものです。一秒で、笑顔を見せ、挨拶して、ちょっとした一言を添える。姿勢も服装も大事。その一秒一秒が勝負でした。ま、多くの人が通り過ぎて行きましたが。

あいさつは、大事。でも、ここでも、学校の常識は社会の非常識かな。


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