きらくな映画倶楽部

心に残る映像作品を作るために役立つ映画のワザを小鷹裕監督が分かりやすくレクチャーします…

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心に残る映像作品を作るために役立つ映画のワザを小鷹裕監督が分かりやすくレクチャーします。小鷹監督は「映画は映像制作技術の集大成です。全ジャンルの映像制作に役立ちます」と語ります。これから映像制作を始める人の道しるべになれれば幸いです。

最近の記事

映像監督・小鷹裕の「きらくな映画倶楽部」|第4回 企画書からプロットを作る

「企画書」と「プロット」の作成が、映画の自主制作で最初にやるべき作業です。 小鷹監督によると「自主制作映画の企画書は、作品意図を伝えることが一番大事で、その他の補足情報は見せる相手によって変えていきます。作品意図を肉づけたものがプロットで、ロケ地・役者・美術・シーン数などの観点で映画の流れを具体的にイメージできることがポイントです」とのことです。 今回、企画書とプロットを作るうえで役立つエッセンスを小鷹監督に語っていただきました。前回で語られたように映画を自主制作すること

    • 映像監督・小鷹裕の「きらくな映画倶楽部」|第3回 自主制作映画の楽しみ

      自主制作映画とは、一言でまとめると「監督個人が集めたお金で制作された映画」です。監督自身が集めた資金で作る映画なので「こういう映画があったら面白い!」という個人的な想いを最優先できます。 一方、映画会社やテレビ局など自分以外のお金で映画を作る商業映画は、予算・スケジュール・集客力といった側面から事業性を考えに入れる必要があります。簡単に言えば、他人ではなく自分の資金で作るため自主制作映画のほうが監督は作品に集中しやすいというわけです。 他では得難い楽しみがある自主制作映画

      • 映像監督・小鷹裕の「きらくな映画倶楽部」|第2回 超重要な「作品意図の理解」とは?

        作品意図は、映画を製作する現場の判断の軸。噛み砕いて表現すると「観客に伝えたいこと」です。製作チームをまとめあげるうえで作品意図は欠かせません。監督にとって基礎といえるほど重要と言えるでしょう。そこで今回、「作品意図の理解」について映像監督・小鷹裕さんにお話を聞きました。 「作品意図の理解」のイメージを掴むには、原作がある映画が参考になります。小鷹監督によると、犬童一心監督の『ジョゼと虎と魚たち』は原作の作品意図をふまえた大胆な試みが見どころです。個性的な映像作りを模索して

        • 映像監督・小鷹裕の「きらくな映画倶楽部」|第1回 カット割りの基本と型破り

          カット割りとは、各シーンを数カットで区切り、映像の撮り方を決める工程です。カット割りを書き込んだ台本は「割本」と呼ばれ、いわば“シーンの設計図”にあたります。製作現場では、カット割りは主に監督の役割です。 伝わる映像作品を作るうえで欠かせない「カット割り」について、映像監督・小鷹裕さんにお話を聞きました。基本が大事なカット割りですが、あえてセオリーを外すことで忘れられないインパクトを残した作品があるとのこと。印象に残る映像を作りたい人は必見のノウハウです! 語り手・小鷹裕

        映像監督・小鷹裕の「きらくな映画倶楽部」|第4回 企画書からプロットを作る