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これからお弁当作りを始めたい人へ

新生活が始まるタイミング、子供が進学したタイミング、健康を見直したいタイミング...お弁当作りを始めるとき、いつもちょっとしたきっかけがあるように思います。

お弁当、いいですよね。小さな箱に詰められているだけでなぜこんなにワクワクするのでしょう。揚げたてのカリッとした衣と、噛むとジュワッと肉汁が出てくるジューシーな唐揚げが私は大好きですが、お弁当に入っている冷めた唐揚げも、また違う美味しさがあります。

遠足や運動会などのイベントではお弁当の時間が一番楽しみでした。もしかすると、お弁当にはその幸せの記憶が刻まれているから無条件にワクワクするのかもしれません。

私はこれまでお弁当作りとは無縁な生活を送っていました。そもそも作ってみようと思うきっかけも時間もありませんでした。
(お弁当作りを始めようと思ったきっかけはこちらに書いています)

最初は週1を目標としていたお弁当作りも、気付けば週5に。以前noteにも書いたのですが、お弁当ってただ詰めるだけじゃないんですよね。段取りとバランスが命。何を入れるか決めていても、この2つがしっかりできていないと時間のかかること...

お弁当作りを始めたばかりの頃、私、平気で1時間くらいかかっていましたからね。なんなら夕食の準備の方が早くできちゃうくらい。笑

最初は本当にヘタクソで全然上手く作れなかったお弁当も、最近では褒めていただくことも増えました。超初心者の私が作れるなら誰でも作れるはず!と、私なりのこだわりをまとめようとnoteを書くことにしました。

お弁当作りで大切なこと

料理ができてもお弁当は苦手。という方は一定数いるんじゃないかと思っています。なぜなら大皿に一つの料理を盛るのと、小さなお弁当箱に数種類のおかずを詰め、完成させるのは違うスキルだと思うから。

どのようなお弁当を作りたいかにもよりますが、私はせっかく作るなら味も見た目も美しいお弁当を作りたいと思っています。

とは言ってもやる気が出ない日や忙しくて作る時間がない日もあります。作り始める前から「ちゃんとしたお弁当を作ろう!」と意気込みすぎると、すぐに挫折をしてしまいます。(体験談)

私が思うお弁当作りで大切なことをSTEPごとに紹介します。

−STEP1 作ること

お弁当作りで一番大切なことは「作ること」。まずはタッパーでもなんでも良いので、ゆで卵、ウィンナー、ミニトマト、お米...と時間もそれほどかからない簡単なものを詰めるだけで充分。少し余裕があるなら、ここに茹でたブロッコリーやちくわキュウリなど入れると、緑も加わり立派なお弁当になります。

まずは家にある食材を自分で「箱」に詰める。この作業を朝のルーティンに入れ習慣化させることが大切です。内容によっては、夜寝る前に作っておくのも良いでしょう。

−STEP2 美味しく作ること

「作ること」に慣れてきたら、次は「美味しく作ること」を意識してみましょう。多少焦げていても形が崩れていても、美味しくできていればそれでOK。お弁当全体の色が茶色に偏っていたり、おかずが1〜2品だとしても全く問題なし。

切って詰めるだけだった工程に、調味料を混ぜ炒める、揚げるなどの手間を加えることでより美味しいお弁当に仕上がります。

−STEP3 バランスを意識すること

美味しく作ることに慣れてきたら、ここで初めて「バランスの取れたお弁当」を意識してみましょう。ここでいうバランスとは色味や栄養バランスのことです。

私は料理人でも料理家でも栄養士でもないので、専門的なことは何も言えません。あくまで自己流ですが、お弁当のおかずを考えるとき、私はいつも色を先に決めています。色を決めたら五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)のバランスを考えています。

毎日お米以外に3〜4色使うよう心がけており、使う色を決めた後に食材を決め、調理法(五味)を考えています。そうすると、自然と見た目も栄養もバランスの取れたお弁当が出来ます。五味のバランスを意識すると、食べる時も飽きることなくお弁当を楽しめるのでおすすめです。

過去に作ったお弁当と共に少し細かく紹介していきます。

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《 おかず 》
ササミの梅大葉チーズ揚げ
鮭の塩焼き
ゆで卵
春菊ナムル
レンコンきんぴら

《 色 》
茶色...玄米、衣、レンコン
赤...鮭、梅
黄...ゆで卵の黄身
白...ゆで卵の白身、白ごま、ササミ
緑...春菊、大葉
黒...黒ごま

《 五味 》
*五味は薬膳の考え方を基にしています
酸味...梅、チーズ
苦味...なし
甘味...レンコン、鮭、卵、ササミ、ごま、玄米、砂糖
辛味...大葉、春菊
塩味...塩、醤油

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《 おかず 》
鶏の塩つくね
にんじん明太子
ピーマン細切り炒め
レンコンきんぴら
ゆで卵
ウィンナー

《 色 》
茶色...玄米、つくね、レンコン、ウィンナー
赤...唐辛子
黄...ゆで卵の黄身
白...ゆで卵の白身、白ごま
緑...ピーマン、大葉
黒...黒ごま

《 五味 》
酸味...なし
苦味...なし
甘味...レンコン、にんじん、卵、鶏ひき肉、ごま、玄米、砂糖
辛味...唐辛子、明太子、ピーマン
塩味...塩、醤油
ウィンナーはどこに当てはまるか分かりません...

毎日バランスよく作れているわけではないですが、色から考え、その次に味のバランスを考えることが私にとっては作りやすいので、できるだけそのように考えるようにしています。

まずは赤、茶、黄、緑のうち3色を使うように意識すると、見た目もきれいなお弁当になります。

お弁当作りが楽しくなるちょっとしたコツ

ここからは、実際に使えるちょっとしたコツを紹介したいと思います。

1. 野菜は綺麗に揃えてカットすれば、それだけで美しいお弁当になる
まずは私が作った初期の頃のお弁当と最近のお弁当を見比べてみましょう。

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初期のお弁当。ここに載せるのも恥ずかしいくらい雑ですね...ゆで卵もいつも失敗していました。曲げわっぱの正しい使い方も分かっておらずラップを敷いていました...

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最近のお弁当。初期に比べると整って見えませんか...!?ゆで卵も失敗しなくなりました。ピーマンの細さを比べてみてください。

お弁当を作りながら気づいたこと。それは野菜は全てサイズを揃え、細めにカットするとそれだけで美しく見えること。同じサイズになるよう少し気をつけるだけで、仕上がりが全然変わってきます。また口に入れた時も、バラバラよりは同じサイズの方が、食感も味も断然良くなります。

2. 変幻自在な副菜がピンチを救ってくれる
お弁当作りで頭を悩ませるのが「隙間をなくしきっちり綺麗に詰めること」ではないでしょうか?私はいつもちょっとした隙間に悩まされていました。

ミニトマトを入れるには微妙に足りないし、唐揚げを一個減らすと物足りなくなるし、卵焼きを詰めると形が崩れるし...という具合に、本当にほんのちょっとした隙間です。
ここでも写真を見てみましょう。

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あぁ、本当にひどい...分かります??ラップが丸見えでしょ??何も入らないと思われるこの微妙な隙間...

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無理やり春巻きを1本追加した感。そしてササミフライもなんだかあっちこっち向いて美しくないですね...そしてこの日のお弁当は「THE・茶色」

Instagramのハッシュタグ#お弁当#曲げわっぱ などでいろんな方のお弁当を見ていて気づいたことがあります。お弁当上手な方は、毎回「変幻自在な副菜」を入れていたのです。

野菜のナムルはその代表。(←私が決めただけ)どんなに小さな隙間でも、ギューっと押し込めばすっぽりハマってくれますし、逆にボリュームを出したい時もそれなりに見えるので常備菜として作っておくのがおすすめです。

ほら!綺麗に隙間を埋めてくれているでしょ...!

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私の定番はにんじん明太子かほうれん草、春菊のナムルです。この子たちがいることで、安心してお弁当を作ることができています。

3. 困った時のちくわとウィンナー
あと一品何か欲しいけど思いつかない...そんなとき、私はウィンナーとちくわに頼ります。どちらも調理不要でそれなりに見えるから。ここでも一つポイントがあります。

それはウィンナーに少し手を加えてあげること。ただのウィンナーもほそーく線を入れることで、何もしないより断然美しく、そして美味しそうに見えます。

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にんじんとピーマンの副菜に助けられた日。

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この日なんてウィンナーとちくわ、どちらも活躍してくれています。ウィンナーとちくわは常備しておきたいですね。

4. 内容を考えるのも面倒くさい時はそぼろ系がオススメ
毎日お弁当を作っていると、週に1回くらいは作るのが面倒くさくなります...そんな時は内容を考えるのも面倒くさいので、作るのも簡単で、見た目もそれなりになる三食弁当がおすすめ。

辛いものが大丈夫であれば、変化球でガパオライスもおすすめです。調味料さえあれば三食弁当よりも手間がかからずすぐに出来上がります。

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ここでもウィンナー。

5. 何もしていなくても、ゴマや糸唐辛子があるとそれっぽく見える

私は仕上げによくゴマや糸唐辛子を使います。使う面積はほんのちょっとですが、そのちょっとがあるだけで一気にそれっぽく見えます。また冒頭にお伝えしたお弁当の色を考える時、食材でまかなえない色はこれらに頼っています。

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ほんのちょっとあるだけで違うんですよね。

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6. お米とおかずの間には葉っぱ類を
これも色んな方のお弁当を見て気づいたことですが、お米とおかずの間に緑があると、それだけで素敵に見えます。ロメインレタスやサンチュ、大葉など緑であれば何でも良いと思います。

我が家は、夫も私も大葉が大好きなのでほぼ毎日お弁当には大葉を入れています。大葉は殺菌効果もあるので、これからの季節のお弁当におすすめです。

お米とおかずの間に緑があるかないかが結構な差になるのです。
Instagramにアップしている初期のお弁当と最近のお弁当を比べると、その差がよく分かります。)

7. お弁当箱に入れる前に油分と水分をきっちりとる
お弁当を美味しく食べるためにも、お弁当箱に入れる前に油分、水分をきっちりとりましょう。

揚げ物は、キッチンペーパーでギューっとおさえしっかり油分を取り、茹でた野菜などは、ザルにあげた後キッチンペーパーで包み、軽く絞るようにして水分を取ると良いでしょう。

私もまだまだ勉強中ですが、これからお弁当をはじめてみたいという方に少しでもやる気になってもらえたら嬉しく、書いてみました。

最近は期間限定でダイエットをしていた夫のために、ゆる低糖質、低脂質なお弁当作りをしていました。ヘルシーだけど食べ応えのあるお弁当を作りたい方はぜひInstagramをのぞいてみてください。

また新しい発見がありましたら、更新したいと思います🍱



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