子どもたちは親世代より優秀かも?ChatGPT3.5と4の違いから考察する現代の子どもたち
現代の子どもたちは親世代より優秀なのではないか?という仮説を、ChatGPT3.5と4の比較から検証してみます。
ChatGPT3.5と4の違い
ChatGPT3.5と4の両方を使っていると、そのアウトプットの差の大きさを知ることができます。もはや別物と言える次元です。
その違いはどこから来るのか?
それは学習したデータ量の違いです。
GPT3.5のパラメータ数は1,750億です。GPT4は非公開ですが5,000億以上と言われています。
プログラムとしてのアルゴリズムには差が無く、学習したデータ量の違いだけでこれだけの差が出ています。
現在の子どもたちと親の子ども時代との違い
現在の子どもたちの環境と、親世代が子どもの頃の環境で一番違うのが「情報量」です。
親世代が子どもの頃の情報源は限られたものしかなく、最新の情報は「テレビ」や「雑誌」が大半でした。
現在はYouTubeを始めとするネットからの情報が溢れています。
調べようと思えば、いくらでも情報が入ってくる時代です。
親世代はGPT3.5(あるいはGPT2の15億程度かも?)に対して現在はGPT4であると言えます。
大事なのは何を学習させたか
GPTはどんな情報でも取り込むことができます。
対して人間は取り込める情報に限界があります。
それは記憶できる情報量と取り込みに費やせる時間が限られるからです。
その限られたリソースの中で、何を学習させてきたかが重要です。
小学校卒業までと仮定して、学習可能な期間は10年です。
この10年は、ちょうどYouTubeの変化と時代の変化の10年と重なります。
YouTubeの10年
10年前のYouTubeは変わったことをしてバズることを目的とした動画ばかりでしたが、その後学び系や情報系の動画が増えてきました。中田敦彦のYouTube大学やゆっくり解説などで、様々な情報を入手できるようになりました。
この「得られる情報量の差」がそのまま成長の差になることは、GPTの差に表れていることで明らかです。
学校の勉強だけでいいのか?
学校の勉強は大切です。
しかしそれだけやっていればいいのでしょうか?
ChatGPT4が登場してからの半年でも、世の中は大きく変化しています。
コロナ禍の3年でもオンラインやテレワークが進みました。
このような時代の変化に学校の教育はついていけていませんし、学校の教育にこれらを期待するのは間違っています。
特に公教育のスタートは最低限の知識を効率的に安く教えることで、日本人の最低限の教育レベルを上げることを目的としていました。
それにより、現在の日本の識字率は世界基準で見れば異常なほど高く、四則演算程度はほぼ全ての日本人ができてしまうという、これも世界で類を見ないほど優秀な人たちです。
それに加え、英語やプログラミングなど高度な教育も学校に要求していますが、本来このような学習は外部の塾や家庭で学ばせるものです。
学校に過大な期待と要求をし過ぎているのが、現在の親たちです。
YouTubeを見させるのか?ChatGPTを使わせるのか?を考えるのは、それぞれの家庭と親たちです。
家庭や親の役割
子どもたちの可能性を引き出すこと、将来に備えることは親がやるべき義務です。
それは学校に求めるものではありません。
そしてその親自体が、子どもより優れていない可能性も考慮しなければなりません。
子どもたちは既に親たちより多くの情報を得て、親たちより賢い可能性があります。
子どもを育てることと、子どもを管理することは違います。
一度考えてみましょう。
「劣っている自分が管理することで、優秀な子どもの才能を潰しているかも知れない・・」
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