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限界ワーママが限界を迎えた時

 もう限界だ、もう子育てしながら医者の仕事を続けるなんて無理だ。
そう思ったことは今まで何度かあります。

今回は職場で緊急対応があり、これは何時に終わるか分からないぞという時の話です。

自分の職場は定時で終わることがほとんどなので、珍しいのですが、この仕事をしているとどうしてもイレギュラーなことは年に何回か起こります。

お迎えに間に合わないかもしれない、夫に電話してみよう。
私「今日緊急があってお迎え間に合わないかもしれない、行けない?」

夫「ごめん、今日症例発表で終わるのが21時くらいなんだ」

そうだ、昨日も発表のスライド作ってたんだった。とりあえず保育園に遅くなることを連絡してみよう。

電話で聞いてみたところ、20時半まで預かってくれるということで、結局その日は職場の上司の気遣いもあり、時間内に迎えに行くことが出来ました。

そしてその週の土曜日のことです。
その週の土日はリフレッシュのために一泊の小旅行を計画していました。
土曜は私は休みですが、夫は普通に仕事です。いつも早くて14時、遅くて16時位に終わります。

しかしその日は連絡が来ない。16時、17時、LINEも既読にならない。子供の夕飯の時間が近付く。もう出発は無理だと思い夕飯の支度に取り掛かった時に玄関のドアが開きました。
夫「ごめん、緊急だった!今から出発しよう!」

私「もう今日はキャンセルしましょう。
あなたはいいね、遅くなることになんの心配もなく仕事ができて!!」

自分は仕事で遅くなりそうな時、色んな所に連絡して、上司にも話して帰宅時間を配慮してもらい、すみません、すみませんと謝って、子供にも遅くなってごめんねって罪悪感で一杯で、一方夫は思いっきり仕事ができている。その日のことだけじゃなく、子供が病気の時も仕事を調整したり、外せない仕事の日はシッターを手配するのはいつも私。
職場で肩身が狭い思いをするのも私。今まで積もってきたものがその日は爆発してしまいました。

後日、冷静に考えてみると、夫が症例発表でお迎えに行けなかったのも、緊急で遅くなり旅行に行けなかったのも、まあ仕方ないと言えば仕方のない事。仕事をほっぽりだしてまで帰ってきてくれることを望んでいるわけではありません。

どうすればあの時
「仕事だもんね、今日は仕方ないよ」って言えたんだろう。
そうだ、私には心の余裕が無さ過ぎる。
思えばここ数ヶ月、ワンオペ続きで自分のための時間を全く取っていなかった。美容院も予約しては夫の仕事の都合だったり子供の体調不良でキャンセル。保育園に預けている時間が長いから、せめて休みの日くらいは子供と一緒にいてあげたくて、自分の買い物もしばらく行っていない。

そして夫と相談し、月に1日は夫に子供を預けて自分の好きなことをする時間をもらうことにしました。
長いワンオペによって子供は完全にママっ子になってしまったので、私なしで夫が育児をする時間は、夫と子供の愛着形成にもいいかなと思います。

どうしても母親は無意識に自己犠牲をしがちです。でも母親が幸せじゃなければ家族は幸せじゃないはず、家の平和は私の機嫌にかかっている。
そう思い、今後は意識して自分の時間を作ることにしました。


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