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*"匂い"のひみつ


私たち人間にとって"匂い"というものは

生きていく上で密接に関わっている機能の一つです。

お菓子作りにおいても匂い・香りというのは
とても重要な役割をしています。


今回はその"匂い"について詳しくみていきましょう。






◉匂いの機能って?


"匂い"は生物の種の保存・維持・発展に不可欠であり、

これによって情報収集と対応をしています。

目には見えずはっきりとした実態も感じられないにもかかわらず、

情緒や行動に大きく影響を及ぼしているのです。


◉動物の匂い


動物の出す匂いをフェロモンといいます。

その働きにより、

・集合フェロモン(他個体に対して誘引作用を示し、集団形成を解発する)
・触発フェロモン(他個体に特定の行動を引き起こさせる)
・起動フェロモン(生理作用にかかわる)

などと呼ばれる種類があります。




◉植物の匂い



一方、植物の匂い成分をフィトンチッドといいます。

これにより受粉を可能にしたり、

ほかの植物の生育を阻害したりします。

最近では昆虫による食害を受けると、

その昆虫が嫌がる匂いを出したり

食害を受けていない周囲の植物からも

匂いを出すことが分かっています。




◉人間の嗅覚


人の嗅覚は退化しているといわれますが、

匂いを感知しながら様々な対応をしています。


その嗅覚は

・人種
・個人差
・性別
・年齢
・健康状態
・精神状態
・気候
・生活環境

などで変化します。



この変化は男性よりも女性で大きく、


錯臭さっしゅう(好きなにおいが嫌いになるまたはその逆)や過剰・減退が起きやすいです。



また嗅覚順応(同じ匂いの中にいるとその匂いを感じなくなる現象)も起きます。


この嗅覚は遠隔性の化学的感覚であります。 


*人が匂いとして感知できる揮発性成分の条件

①分子量が300以下
②@水溶性または脂溶性
③官能基(-COOH,-OH,-CHOなど)や不飽和結合を持つ




私たち人間だけでなく、


動物や植物も"匂い"という機能は


必要不可欠な存在なのです。


※bitesjapansquadの投稿:きぴり

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