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指先が不器用な発達障害ライターが「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」にハマるまで。

私は、リズムゲームが苦手だ。
というか、前も書いたが、ゲーム全般が得意ではない。

リズムゲームなんて出来ないはずだった。

というのも、私の持つ発達障害の特性の一つとして「指先の共応の弱さ」があるから。
簡単に言えば指先が超絶不器用なのである。長年やってきたことで箸を使ったりだとか、手書きの文字はなんとか読める範囲に収められているが基本的にどの動作も遅い。

つまりだ、リズムゲームなどという反射速度と指先の細かな動きが求められるゲームは一番の苦手ジャンルである。

ただ、自分の好きなアニメ作品の関連ゲームだったりで手を出してみたりはする。だが、プレイしたものの数曲で挫折して、ただ無償分のガチャを引くだけとなったキャラ物のリズムゲームは数え切れないほど。
連続ログイン?3日くらいがやっと。
(ラブライブ、ミリシタ・シンステ・SB69・バンドリ… あとなんだっけ)

「プロセカ」との出会い

そんな私だが、懲りないことに、最近またひとつ新しいゲームをインストールした。

2020年9月30日、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、「プロセカ」)がリリース。

サービス開始を見て、まずは情報集め。
キャラが可愛い。初音ミクをはじめとしたボカロに馴染みがある世代には、なかなか刺さる。これは良いぞ。
Craft Eggの子会社がやっているからかバンドリのシステムの香りが至るところから… 譜面次第では即リタイアかな。

大型タイトルかつ期待作ということもあり、結構いろんな情報サイトでもピックアップされていたので、それを読んで興味は上昇。

「まあやってみっか…」

「ボタン」の概念がないプロセカ

とりあえずダウンロードしてチュートリアルへ。
環境はiPad9.7(2018)
「どうせすぐ消すんだろなあ…」なんて思っていた。

チュートリアルに入ってびっくり。このゲーム、ボタン式じゃない!
一般的なリズムゲームは2~9個くらいのボタンが並び、その上を通るノーツ(音符)に反応してボタンを押さなければならない。

だが、プロセカにはボタンという概念がない。

この動画を見ていただければわかるのだが、基準ラインがあり、そこをノーツが通ったときに押せばいい。そこは他のゲームと一緒。

決定的に違うのは、ノーツの幅が可変であること。
難易度の低い曲ほど基本的にはノーツが幅広で押したときに反応する範囲が横に広い。
これだけで自分の場合、ミスがかなり減った。
もちろん、難易度が高ければノーツは細かくなっていくから、上級者でも不満にはならない。

進めていった先にあった、まさかの展開。

ゲームの傾向がつかめたので、実際にプレイしていく。ノーツの相性がいいのはわかったが、この時点でも疑心暗鬼である。

このゲームはキャラデッキ編成で体力回復などができるので難易度は多少上下する。できるだけ手持ちで回復に寄せたデッキ編成にはしている。

『Tell Your World』- livetune
GoogleのCMにも使われたボカロ代表曲の1つ。
チュートリアルでも使われていることから、難易度はどの段階でも低め。
EASY/NORMAL(10)ともに早い段階からクリアやフルコンボが出来た。
この時点で、私は上機嫌である。

『ヒバナ -Reloaded-』- DECO*27
個人的に大好きな曲だが、EASYはいいとして、NORMAL(14)に苦戦。
いまだに、フルコンが出来ないのが悔しい。

『Hand in Hand』- kz
NORMALまでクリアしたときの感触が良かったので、HARDに挑戦。
どうせ手も足も出ない…はずだったのだが。
なんと2度めでクリア。めちゃくちゃテンションが上がる。
HARDのレベルは16と入門編といったところなので出来て当たり前とも言われそうだが…

と、言うわけで、今までどのゲームでも出来なかったHARDランクに手が届いてしまったのである。ゲームによって差はあるとはいえ、非常に嬉しい結果だった。苦手意識も少し減ったみたいだ。

「プロセカ」のノーツはユニバーサルデザイン?

今までの自分にあったリズムゲームへの苦手意識。そこを「プロセカ」は超えてきた。ノーツが幅広であるだけでこんなに違うとは…

と、書いていて思った、これってUD(ユニバーサルデザイン)ではないかと。

ノーツ形状の可変というシステム上の工夫で楽しめる人が、ここにひとり増えたわけで。
意図的にこれを狙ってたのだとしたらもっと称賛されるべきだし、意図的でなくてもすごく良いことだと思う。

そして私は今日もプロセカにチャレンジする

今はもう、プロセカのプレイは日課になっている。
HARDのクリア曲も増えた。
指のリハビリというか訓練にもなっているようで、最近指先の調子がいいと感じるようになった。こんなことは今までなかったのでびっくりである。

開発者の方にもし届くのなら、「私にも楽しく続けられるリズムゲームを作ってくれてありがとう。」と言いたい。
毎日NORMALやHARDを数曲触るだけだけど、確実に自分は楽しんでいるし、惹きつけられている。

この記事を書き終わったらまた、プロセカを触ろう。
今日は自分にどんな変化が出るのだろうと、そこも楽しみにしながら。

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